2018年11月30日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
今週のマーケットの注目イベントであったパウエルFRB議長の講演だが、結果はハト派なものだった。10月3日の講演では、「中立金利には程遠い」とコメントしたパウエルFRB議長だが、2ヶ月弱経過した11月28日(水)、一昨日の講演では「中立金利をわずかに下回る」とコメント。これは原油の急落が大きな影響を与えていると想定される。つまり、原油の急落→インフレ懸念の低下→利上げの必要性の低下→米国金利の低下→米ドルの下落という流れだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ユーロ/米ドルと米ドル/スイスフランの週足でのディマークインディケーターは先週からドルのトップアウトが近いことを示唆していたが、パウエルFRB議長のコメントをきっかけにしたドル金利の低下が、総体的なドルの低下を誘引している。スタンスとしては米ドル/円、もしくはユーロ/米ドルでのドルの戻り売りで臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。