2018年12月4日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円のチャートをみると今週は先週と同じように、3つのサポートが合致している。日足の雲の下限が112.16円付近、90日移動平均線が112.32円付近、そして8月の安値109.77円と10月の安値109.37円付近を結んだサポートラインが本日4日(火)の90日線と合致している形だ。この3つで112.25~35円ゾーンが非常に底堅い。また日足の雲の上限である112.60円付近もサポートとなっている。また、現在21日移動平均線を一瞬割り込んで売られているが、さほど大きくは下がらないとみており、本日4日(火)は113.20~30円ゾーンを押し目買いしようかと思っている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
一方上値の目途は10月の高値114.54円付近と11月の高値114.23円付近を結ぶと本日4日(火)現在で114.04円付近に来るため、このあたりに想定。しかしこれを抜けたとしても11月高値は抜けないとみて今週の米ドル/円の予想上値は114.25円。今週の予想レンジは112.25~114.25円でみている。しばらくは揉み合いが続きそうだが下値が堅いこともあり押し目買いから入りたい。本邦の機関投資家のヘッジの外しや輸出企業は114円台は売ってくると思うので114円台の上値は重そうだが112円台前半がかなり底堅いので買い場探しをしたい。特に113円割れから112.60円ゾーンでは押し目買い戦略で。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。