マルチ・ポテンシャライトの時代がやってきた

ところで、終身雇用の時代ならともかく、今後の労働環境においては、マルチ・ポテンシャライトであることが、大きな強みになりそうだ。エミリーによると、マルチ・ポテンシャライトは次の「5つのスーパーパワー」を持っている。

1.アイデアを統合できる

2.学習速度が速い

3.適応能力が高い

4.大局的な視点を持っている

5.さまざまな分野をつなぐ「通訳」になれる

このどれもが、激変する不安定な経済をしなやかに生き抜く強みになる。

日本でも政府が「働き方改革」の旗を振り、大手企業が次々と副業を解禁するなど、「大副業時代」が始まったと言われる。さらにはAIの進化で、10年後にはどんな職業が残り、どんなスキルを磨いておけば安泰なのか予想もつかない、とささやかれている。社会は私たちの想像を超える勢いで、変化しているらしいのだ。

そんな新しい世界で、がぜん本領を発揮するのが、マルチ・ポテンシャライトではないだろうか。守備範囲も視野も広く、適応能力の高い人たちが求められ、イキイキと輝ける時代が、間もなくやってくる。