手帳チェックの時間をルーティンに組み込む

手帳を使って時間を作れば、「前倒し」が習慣化し、仕事に追われることがなくなります。その結果、いわゆる「緊急度・重要度マトリックス」のうちの、「緊急ではないが重要な仕事」ができるようになります。時流をつかむ、今後必要になりそうな知識を蓄える、などの仕事はつい先送りにしてしまいがちですが、長い目で見ると、この部分こそが最重要。手帳を使って時間を見つける工夫を日ごろから重ねていれば、この部分に目を向けられます。

それには、こまめに「手帳を見る」ことが何より大切です。私は月初と週末、そして毎朝、必ず手帳を開くのがルーティンになっています。業務の合間や、カフェに座って一息つくときにも開いています。

この習慣は、先々を見通す目を養うことに直結します。働く方々全てに必要な、自分の心身の健康・部下の育成・そして生産性の向上を、ぜひ実現してください。

高塚苑美(たかつか・そのみ)〔株〕グローバルセールスパートナーズ代表取締役
〔株〕宙代表取締役。慶應義塾大学SFC研究所所員。同志社大学卒業後、ニュージーランドへ遊学。帰国後、輸入車ディーラーでトップセールスとして活躍し、8年で800 台の販売を記録。2011年よりセールス&マーケティングコンサルタントとして活躍。講演、執筆の他、 国内では伝統文化や地方活性化プロジェクト等にも数多く携わり、老舗や農家、自治体まで幅広いクライアントを持つ。著書に、『超一流の手帳はなぜ空白が多いのか』(ソフトバンククリエイティブ)などがある。(『THE21オンライン』2018年11月号より)

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