2019年2月5日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週の米ドル/円だが、基本揉み合いながら下値が108円のミドルに固まっていることから、流れとしては重いながら目先は上方向をイメージしている。先週1月31日(木)に108.50円を割って108.49円を付けたが、その時にフィボナッチの38.2%戻しが108.57円にあった。108.57円、108.50円の2つを割ったが、これは本邦信託銀行がビットを入れて思い切り買っていたようだ。そしてその際108.50円のストップを割ったらしく、インターバンクが無理やり108.49円までつけたようだが、買っていたのがGPIFだと思い、慌てて買戻しに入った。そこに海外勢が知らずに売り向かい、結果的に海外勢の損切りで上昇していった相場だったようだ。昨日4日(月)からも海外勢がショートになっていて損切りをしているのかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円の予想レンジは108.50~110.85円。昨日4日(月)に110円を突破し押し戻されたが、110.45~50円を抜けてくると、次が61.8%戻しの110.85円が予想上値だ。本邦輸出企業の売りオーダーが110円台に並んでいる。そのため上昇のピッチは緩やかだろうから、ここからいきなり跳ねることはなさそう。じり高の展開となるだろう。また110.50円は一回で抜けることは難しいだろうし、111円はさらに遠いだろう。戦略としては、慎重な押し目買いを回転させる形で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。