(本記事は、水野俊哉氏の著書『成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?~あなたを超一流にする40の絶対ルール~』サンライズパブリッシング、2018年2月25日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

成功者は自分が競争すべき場所を知っている

成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?~あなたを超一流にする40の絶対ルール
(画像=Mivolchan19 / Shutterstock.com)

成功者になるためには、当然ながら周囲の人から高い評価を得ることが重要となる。そんななか、誰でも簡単に自分の評価を変える手法がある。

それは、「競争する場所を変えること」だ。

成功者の多くは自分が戦う場所を変えることで評価が高まることを知っているし、その事実に気づいたからこそ、成功者になった人も多い。

「自分は普通の会社員だから、会社組織から離れられない」「周囲の人に比べてみても能力が低いし、自分よりも優秀な人はいっぱいいる」会社組織のなかにいると、そう考えてしまう人も多いかもしれない。

だが、そもそも日本の多くのビジネスマンは、自分の力を過小評価する傾向があると私は思っている。大前提として、日本企業の会社員はかなりビジネス能力が高い。

それもそのはず、これまでに順調に大学を卒業し、就職活動を乗り越え、いまだにルールや規制が多い日本の会社内で会社員として生き抜いている時点で、かなりビジネス能力のポテンシャルは高いといえるだろう。

だが、そんな優秀な人材なのに、周囲も自分と同じような境遇の人ばかりが集められているため、案外その事実に気がついていない人が多い。

周囲を見回してもわかるように、社内で出世するには本人の能力以前に、古い日本の会社の体質による派閥争いや人間関係の好き嫌いなどによっても左右される。

今、日本の会社組織で働いている人の多くは、本当に優秀な人たちが有象無象にいるレッドオーシャンで争っている状態だといえるだろう。

だが、そうした優秀な人たちだからこそ、「会社組織」という場から別の立場に戦場を移した途端、成功するケースは極めて多い。実際、そんな姿を私自身もこれまでにたくさん見てきた。

今「自分は成功しているとはいえない」と思っている人は、ぜひ自分のマーケットを変えてみてほしい。

今自分がいる場所は、本当に自分が戦うべき場所なのか。自分にとってのブルーオーシャンはどこなのか。それを見つめ直すことで、きっと新しい「自分の市場」が見えてくるはずだ。

成功者は電話を好まない

あなたは、一日に何本の電話をかけて、何本の電話を受けているだろうか。もちろん業務によって違いはあるだろうが、多い人だと仕事時間の1?2割くらいを電話に費やしている可能性がある。

電話は、かつて主流のビジネスツールの一つだった。だが、近年は「成功者ほど電話を嫌う」傾向がある。それはなぜか。

一番の理由は、効率化が進む昨今、電話によって業務を妨げられることを嫌う人が増えたからだろう。ご存じのとおり、電話をしている間はほかのことができない。

つまり、通話をしている際はシングルタスクになるため、作業効率が悪いのだ。一方メールであれば、ながら作業も可能だし、一度中断して他のことをしてから送信するなどということも可能である。成功者の多くは多忙である。

ゆえに彼らは効率的に物事をこなすためにマルチタスクで作業することになれている。特に大量に届いたメールにモニターを駆使しながら返信しているところに電話がかかってきて15分、20分と時間をとられると、相当なロスになる。

しかも、一度電話で作業が中断されてしまうと、集中力を取り戻したり、頭を切り替えなければならないので、エネルギーが必要になり非常に非効率だ。そのため、自分の集中力やスケジュールを妨げる電話という突然の闖入者を喜ばない。

自分で時間をコントロールできない不自由さ。それがわかっているからこそ、他人の時間を奪わないように、周囲の人とコミュニケーションを取るときには電話以外のツールを選ぶようになる。

実際、誰もがスマホやPCを持つ今の時代、仕事の用事であればたいていのことはメールやSNSで済んでしまう。もちろん、緊急性や重要性が高い案件で、どうしても電話をしなければならないこともあるだろう。

自分よりも目上の人から電話で連絡がきた場合は、ビジネスマナー上、電話で折り返しをせざるを得ない。

そういうときはどうするべきか。私の場合は、「電話は移動時間にする」と決めている。

たとえば都内でのタクシー移動や、自宅がある小田原から東京への車での移動時間などを使って、電話を折り返すようにしている。電話中心のビジネスは時代遅れになりつつあることを、ぜひ知っておいてほしい。

成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?~あなたを超一流にする40の絶対ルール
水野俊哉(みずの・としや)
作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富1裕層専門コンサルタント。著書にシリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50 冊「勝ち抜け」案内』(光文社)の他、『「法則」のトリセツ』(徳間書店)、『お金持ちになるマネー本厳選「50冊」』(講談社)、『徹底網羅!お金儲けのトリセ1ツ』(PHP 研究所)、『幸福の商社不幸のデパート』『「99%の人が知ら1ない」人生を思い通りに動かす大富豪の教え』(いずれもサンライズパブ1リッシング)など27 冊、累計40万部を突破している。最新刊に『今すぐ1本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門』(秀和システム)

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