(本記事は、水野俊哉氏の著書『成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?~あなたを超一流にする40の絶対ルール~』サンライズパブリッシング、2018年2月25日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

成功者は悪口を言われることに慣れている

成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?~あなたを超一流にする40の絶対ルール
(画像=Dragon Images / Shutterstock.com)

できれば他人からは好かれたい。悪口は言われたくない。それは、人間ならば誰もが抱く心持ちだろう。だが、成功者になるにあたって、どうしても避けて通れないのが、「他人から悪口を言われること」だ。

自分自身が身に覚えのあるものなら「言われても仕方がない」と諦めもつくかもしれないが、成功者になればなるほど、妄想レベルの悪口やまったく根拠のない妄言を言われることも頻発する。

周囲からの悪意に、時には戦意を喪失してしまう人も多いだろうが、もはやこれは「成功者になる以上は仕方がないもの」と割り切るしかない。

他人からの誹謗中傷は、その成功者がいかに人格者であって、どんなに温厚な人であったとしても起こり得るものだからだ。

なぜ成功者は悪口を言われるのか。

まず最大の理由は、嫉妬だろう。成功者は、多くの人にとって羨望の対象だ。だから、「ビジネスが大成功した」「収入が増えた」「独立した」「悠々自適の生活を送れるようになった」などということが露見すれば、当然、他人からの妬みや嫉みを買う。

場合によってはビジネスのライバルとなりえる同業者から営業妨害的に悪口を書かれることもあるだろう。

また、成功者は性格的に周囲に理解されづらい。多くの成功者たちは、誰も挑戦してこなかったような新しいビジネスに取り組んできた開拓者だ。

それゆえ、一見すると何をやっているのかよくわからないため、「怪しい」「うさんくさい」という言葉で批判されがちだ。

さらに、成功者は個性的で常識はずれな思考力を持っているため、周囲からは「あの人の考え方はおかしい」「同意できない」という人が現れたとしても、おかしくはない。

人から嫌われたくないという気持ちを抱くのは当然のことだが、「悪評は無名に勝る」という言葉があるように、悪口は、自分が注目を浴びている証でもある。

もちろん、時には単なる悪口ではなく的確な指摘もあるので、一概にすべての悪口を無視しろとはいわない。だが、周囲の声に耳を傾けすぎて、自分がするべきことを見失ってしまうことは最大のリスクだ。

悪口を言われても切り捨てるだけの潔さを、ぜひ忘れないようにしてほしい。

成功者はお金以外の意義を仕事に見出している

成功者は、一つの肩書ではなく、複数の肩書を持っている人が多い。それは、多くの成功者は仕事に求める要素が単純に「金銭」だけと限らないからだ。

たとえば、知人の起業家は週に数回は病院で非常勤の医師として働きながら、不動産投資で相当な収入を得ている。

さらに最近では自らが働きながら資産を増やした不動産投資のノウハウについて、人前に立ってセミナーなどを行う講演業でも収入を得ている。

彼は年間に数億円の収入を得るような成功した不動産投資家なので、金銭的な点だけに特化して考えれば、病院での勤務や人前に立っての講演業は必要ない。

効率だけで考えれば、病院勤務や講演業をやめて不動産投資に専念したほうが、もしかしたら収入は増えるかもしれない。だが、単純に「お金」だけを得ても人は幸せにはなれない。

最初はお金が欲しいと思っていた人でも、お金を得た後には次第に金銭だけでは満たされない「何か」を探し求めるようになるものだ。

「社会貢献」「自由な時間」「自己実現」「名誉」「承認欲求」など、幸福を満たすためにはさまざまな要素が存在する。そこで「何」を求めるかは、人によってそれぞれだろう。

先ほど例に挙げた知人の投資家の場合は、仕事で「人の役に立つ」という点を一貫して大切にしている。

病院での勤務は人の命を救う尊い仕事だ。一方の講演業は、自分の知識を他の人に共有できるという魅力がある。

それらは、不動産投資だけでは決して得られない充足感だ。このように収入以外の部分で、自分の幸福を満たしてくれる肩書を複数育てていくこと。

これを、私は「幸福のポートフォリオ」と呼んでいる。

人によって、何に幸せを感じるかに違いがあるように、ポートフォリオのバランスは様々だ。他人から注目されることに幸せを見出す人もいれば、コツコツと社会貢献することに幸せを感じる人もいるだろう。

自分が心地よく、幸福だと思える状態を確保するために、どんな肩書、どんな仕事が必要なのか。それを踏まえた上で、ゆっくりと幸福のポートフォリオを埋めていこう。

成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?~あなたを超一流にする40の絶対ルール
水野俊哉(みずの・としや)
作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富1裕層専門コンサルタント。著書にシリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50 冊「勝ち抜け」案内』(光文社)の他、『「法則」のトリセツ』(徳間書店)、『お金持ちになるマネー本厳選「50冊」』(講談社)、『徹底網羅!お金儲けのトリセ1ツ』(PHP 研究所)、『幸福の商社不幸のデパート』『「99%の人が知ら1ない」人生を思い通りに動かす大富豪の教え』(いずれもサンライズパブ1リッシング)など27 冊、累計40万部を突破している。最新刊に『今すぐ1本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門』(秀和システム)

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