2019年3月4日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の米ドル/円相場は週央にかけて反落後、週末にかけ急伸して引けた。先週2月26日(火)にインドがパキスタンのテロリスト拠点を空爆と報じられ、リスク回避の動きから翌27日(水)に週安値110.36円をつけた。28日(木)に米国で第3四半期のGDPが予想を上回り米ドル/円は騰勢を強め、29日(金)はグローバルで株価が堅調推移するなか、週高値112.08円を示現し高値水準で引けた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は主要中銀のなかでは、豪州、カナダ、欧州で金融政策の発表が予定されているが、注目は7日(木)のECBとなりそうだ。欧州では目立った経済指標の改善がみられないなか、すでに多くのECB高官がTLTRO(長期の資金供給オペ)の再導入の可能性を示唆する。ECBは昨年末でAPP(資産買い入れプログラム)を終了しており、TLTROの再導入が検討開始のアナウンスメントだけでも金融緩和を意識させやすい。来週には英議会ではEU離脱に関し、採決が相次ぐことから、英国のEU離脱関連の続報に注目。合意なき離脱の可能性が日増しに低下するなか、ポンドの下値も限定的とみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で111.00~113.00円、ユーロ/米ドルで1.1250~1.1450ドル、ユーロ/英ポンドで0.8450~0.8650ポンドを予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。