2019年3月5日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週の米ドル/円は下値が切り上がって、揉み合いつつも上値抜けの可能性があると考えている。現在日足のチャートをみると、200日移動平均線は111.35円、90日移動平均線が111.29円、21日移動平均線が110.72円付近に位置している。21日移動平均線は1日に8.5銭くらいずつ上がっているので、今週末には111.00円に近づくことが考えられる。200日、90日移動平均線が、111.30~111.35円ゾーンにあり、21日移動平均線が週末には111円台に上がってくることが予想されるため、111円前半はかなり底堅くなるだろう。もしここから下がって110.50円が割れるようであれば、一旦投げが出る可能性が高いが、そこまで下がる気配はなさそうだ。目先の下値は110.80円。上は112.50円を抜けるようだと跳ねが予想されるため、113.00円も全くないわけではないと思っている。上値はノックアウトオプションがおそらく112.20~112.30円ゾーンにありそうで、その手前が重たくなってきているが、上値が重くてもなかなか下がらず、結果的には揉み合いつつ、21日移動平均線に下値を支えられてじりじり上がる相場となりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円の予想レンジは110.80~113.00円。戦略としては買い方向から入り、具体的な買い値のイメージとしては、111.30円、111.00円ちょうど、110.80円辺り。このあたりでロングで入り、もし110.50円が割れるようならロングは一旦撤退。そして112円ミドルをトライする局面で112.30~112.35円近辺でそのロングを利食いし、下がったらまた新たに買う形での買い回転で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆 配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。