不動産屋との付き合い方
「不動産屋さんはお宝情報を持っているはず」と考えている人も多いのではないでしょうか。この認識自体は間違ってはいません。なぜならば、不動産を買いたいときに相談する相手は当然不動産屋さんになりますが、保有不動産を売りたいときに相談する相手も不動産屋さんになるからです。
ただし、不動産投資を始めたいからと言って不動産屋さんに飛び込んだところで、いきなり優良な投資物件を教えてくれるわけではありません。なぜならば、素性がわからないからです。不動産会社からしてみれば、「どれくらいの収入があるのか」「不動産投資についてどれほどの知識があるのか」など属性が全く分からない人よりも、すでに自分たちと取引した実績がある素性のわかっている人たちを相手にしている方が話も進めやすいです。
そのため、仕入れた物件を売ろうとする際には、まず、既存のお客様に情報提供をして、購入してもらうことが多いのです。もしも、不動産屋さんからお宝物件の情報を得たいと考えているのであれば、プライベートで遊んだりして親しくなるか、その不動産会社から物件を購入して、購入実績をつくっておくことです。
現地に行くことは重要
ホームページから魅力的な物件の情報を得たり、問い合わせた不動産屋さんから優良だと思われる物件情報が得られたりした場合には、必ず現地に赴くことが重要です。なぜならば、ホームページに載っている写真や不動産屋さんから得られたパンフレットの掲載写真の実際の物件の状況が異なっていることもあるからです。
また、その物件自体は魅力的であっても、物件の周辺環境が悪いといくらきれいな物件でも入居者が決まりにくいということもあります。忙しくてなかなか時間を取れない状況であっても、自分が保有しようとする物件を一度見ておくことはとても重要なことです。写真で見る外観はきれいでも、エントランスにチラシが散らばっていた、ごみ置き場が汚かった、階段や壁にひびが入っていた、というような状況はしばしばあります。
投資用不動産はオーナー自らが住むことは少なく、修繕に大きな費用を掛けないようにしがちです。そのため、その影響が一目でわかるような状況になっている物件も少なからずあります。投資利回りや外観だけに釣られないよう気を付けましょう。
また、不動産屋さんに紹介された物件を断る時の注意点ですが、「ここがダメ」「あそこがダメ」というよりも「もっとこういう感じの物件が欲しい」というようにポジティブな情報を提供しながら断るようにしましょう。
散歩を趣味にしよう
不動産投資を始めようと考えているのであれば、散歩を趣味にすることをお勧めします。週末など時間のある時に、自分が気になっているエリアに出向いていろいろ見て回ることは不動産投資をするにあたって強力な情報源となります。どのような雰囲気の街であれば活気があるのか、今後再開発が進みそうなエリアか、大学や病院等の建築計画などがあるか、ということが次第に分かってくるようになります。
特に建築計画などは地元の不動産屋さんでもない限り、知らないことが多いです。このような情報があらかじめ自分の頭の中に入っていれば、不動産投資物件サイトや不動産屋さんからその付近の物件情報を得た場合にすぐにイメージすることができます。
また、自分がどうしても物件を保有したいエリアが見つかったのであれば、その地元の不動産屋さんに飛び込んで、足しげく通い、仲良くなっておきましょう。少しずつ素性がわかってくれば、地元の優良物件情報を得やすくなる可能性もあります。