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(画像=「ミートソース並盛」(380円)と一番人気のトッピングセット「ぷちスぺA(粉チーズ、焼きチーズ、茹でキャベツ)」(200円))

週5日通う客も。ミートソース一本で客を飽きさせない工夫とは

渾身のミートソーススパゲティは、並盛380円という安さ。しかも麺は350g、ソースは150gというボリュームだ。また、大盛(500円)や特盛(700円)もある。麺は下茹でしてあり、待ち人数がいなければ、約1分で提供が可能だ。

同店は “中毒性”を意識した味わいでリピーターの獲得に成功しているが、工夫はそれだけではない。ミートソースのみでもお客を飽きさせないために、種類豊富なトッピングを用意しているのだ。

「380円という価格だと、チーズとかタバスコをテーブルに置くわけにはいかないので、チーズも辛味も全部有料のトッピングにしました。辛味は、ただタバスコを置くんじゃ面白くないし、もともと中華素材とかも入っているので、タバスコよりも、ラー油のような少し風味のあるものが美味いだろうというのもあって、自家製で作ることにしました」

自家製辛味オイル(50円)の評判は良く、定番として人気。ほかに、粉チーズ(50円)、焼きチーズ(80円)、温玉(80円)、茹でキャベツ(50円)、ネギ増し(30円)、刻み玉ねぎ増し(30円)、自家製ピクルス(80円)などがある。また、天かす納豆(60円)や味変カレー(50円)、鯖マヨ(80円)などの変わりダネから期間限定のトッピングもあり、とにかくバラエティ豊かだ。お客を飽きさせないようにと、徐々に増やしていき、今では20種類以上にもなったそうだ。

人気3~4種セットで200円のトッピングメニューもあり、こちらも好評。結果、客単価もオープン当初と比べ100円以上アップしたそう。ちなみに、店にはコアなリピーターも多く、なかには週5日通う人もいるというから、この工夫が功を奏しているようだ。

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(画像=トッピングのセットは4種類。店内は券売機制だ)

1店舗目からフランチャイズ展開を構想していた

店内は3坪、カウンター立ち席のみだが、オープン以来お客が増え続け、現在は軒先にテーブル席を設置している。

平均客単価は550円ほど。テイクアウトの50食程度を含め1日に200食以上を売り上げ、平均月商は170万円ほどだそう。ちなみに、原価率は3割を切るようにしている。今のところは、作れるミートソースの量が限られているとのことで、売り切れ次第、営業終了としている。

また、SNSなどで店の評判は広がり、ボクシングのファンやプロも多く食べにくるそう。店の従業員にも臼井氏が教えている選手がおり、関係者がほとんどだそう。格闘技イベントとのコラボも行なっている。

そんな同店は、2019年2月に早稲田通りに2店舗目をオープン。今後はフランチャイズ展開をしていく予定だ。

「もともとフランチャイズ展開で儲けていく構想で開業したので、今はまだ我慢のときだと思っています。このような形態だと、1〜2店舗のみの運営では、調理師と店長を置いていますし、そこまで儲からないです。3店舗くらいまではこのスタイルでいきますけど、それ以降は、セントラルキッチンを作って、ミートソースは配送するだけにしてアルバイトでも店をまわせるようなシステムにする予定です」

坪月商56万円という驚異的な数字をキープしているが、臼井氏の本当の挑戦はまだ先にある。今後店舗が増え、気軽に“立ちスパ”できる日が来るのが楽しみだ。

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(画像=来店した選手たちの写真。いつの間にか壁いっぱいになっていた)

『立ちスパ アッパーカット』
住所/東京都新宿区大久保3-10-1 オレンジコート1F
電話番号/080-4916-4558
営業時間/11:00~ミートソース売り切れ次第(17時頃)
定休日/日曜・祝日
席数/店内立ちカウンター9席+テラス席

(提供:Foodist Media

執筆者:若松真美