2019年5月14日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週10日(金)のNY市場終了後、トランプ米大統領から「すべての中国からの輸入品に25%の関税をかける」といったまさかの発言が出た。それを受け、今週は週明けから円高スタートとなっており、米ドル/円で109.02円付近の安値まで下落。またそれに対する中国の報復関税の話も出ている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の今週の予想レンジとしては108.50~110.50円。米ドル/円の日足チャートをみると112.13円と112.39円でダブルトップが出来ており、ネックラインが109.70円。またフィボナッチで1月の安値の104.87円(出会いベース)から114.55円を結ぶと半値が109.71円になるが、ネックラインと一致しており、この半値が割れた状態。また、4月に200日移動平均線とゴールデンクロスした21日移動平均線が、今月5月に入りデッドクロスした状況。90日移動平均線も一目均衡表の雲も下抜けし半値レベルも下抜けした。これらを勢いよく下に突き抜けたので戻りは非常に鈍いだろう。1月末の安値とフィボナッチ38.2%がほぼ108.50円付近で合致していることから今週の予想安値をこのレベルで設定。予想上値は、90日移動平均線が110.64円、一目均衡表の雲下限が110.31円付近のため、110.50円に設定。戦略としては110円台での売り場探しをし、売り回転で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。