「富裕層」と聞いて、どのような人を思い浮かべるだろうか ?

仏コンサルティング会社キャップジェミニが公表した「World Wealth Report 2018 (WWR) 」によれば、富裕層とは自宅や絵画などの所蔵品を除く投資可能な資産が100万米ドル以上保有している層だと定義している。

日本で言えば、ソフトバンクの孫正義氏や、ファーストリテイリングの柳井正氏を思い浮かべる方もいるだろう。しかし世界には、更に上をゆくお金持ちがいる。お金持ちの代名詞として「ユダヤ人」や「華僑」という言葉を耳にしたことがある方もいるだろう。

ここでは「世界の超富裕層」と題して、「ユダヤ人」や「華僑」がどういったお金持ちなのかを紹介し、米フォーブスのランキング (2018年) から具体的な人物を取り上げていく。

「ユダヤ人」や「華僑」のお金持ちはどんな人 ?

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(写真=Kaspars Grinvalds / Shutterstock.com)

ユダヤ人は西暦1世紀には既に世界に離散し、ホロコーストの困難に遭うものの、ユダヤ教の文化的、宗教的、民族的な特性は継承し続けてきた。自国を持たないユダヤ人は世界各地を転々とする中で培ってきたネットワークや経験を活かして金融業、金貸し業、為替業で成功を収めたとされている。ユダヤ人の人口比率は、国土交通省が公表している『訪日ユダヤ人旅行者ウェルカムハンドブック』によれば、世界の人口における0.2%と推定されている。それだけ少ない人数にも関わらず、成功者にユダヤ系の人物の名前が上がることが多いのが驚きだ。

一方の華僑は東洋のユダヤ人とも言われており、一般的には中国で生まれ、海外で一旗揚げることを目的に国外移住をした人たちを指すことが多い。華僑の人口は、「『華僑、米中関係改善に動く』庄国土アモイ大学特任教授 人治の担い手 (4) (2017年3月31日 日本経済新聞 電子版) 」によれば、 (国籍を中国から渡航先に変更した) 華人を含め推定で約6,000万人とされており、人口で見ると世界25位前後の規模とのこと。経済面では世界8位前後の実力を持ち、資産規模は2兆5,000億ドル (約282兆円、1ドル113円で計算) 以上と推定されており、その実力が分かる。

フォーブスランキングから3名を紹介

それでは、米フォーブスのランキング (2018年) から具体的な人物を取り上げていく。

● マーク・ザッカーバーグ
ランキング5位。資産額720億ドル。SNSサイト「フェイスブック」のCEOを務める人物で知らない方は少ないかもしれない。フェイスブックの爆発的な普及で一気にビリオネアに上りつめた。その後、写真共有アプリケーション「インスタグラム」の開発会社を買収。

フェイスブックは、ただ会社を立ち上げることではなく、世界に大きな変化をもたらす何かを作るという目標を持って始められた。そしてフェイスブックは、承知のとおり実際に世界に大きな変化をもたらした。

● マイケル・ブルームバーグ
ランキング第11位。資産額500億ドル。経済・金融情報の配信、通信社・放送事業を手掛ける大手総合情報サービス会社「ブルームバーグ」の創業者で元ニューヨーク市長だ。アメリカの金融情報サービス業界は有力数社が占めていたが、そこに新規参入を果たし、シェアを伸ばした。

● 李嘉誠
ランキング第23位。資産額349億ドル。香港一の大金持ちとして知られる。中国広東省生まれで、第2次世界大戦後に香港へ移り、造花事業で成功してから不動産や通信、インフラ事業などに手を広げ、港湾経営、小売り、建設、エネルギー、通信を柱とする「長江和記実業」の会長を務めた。2018年5月に息子に後を譲り、引退している。

父親を早くに亡くし、12歳から家族のために働いてきた苦労人である。そのため常に危機感を持ち、経営についてのあらゆる場面を想定し、弱点をチャンスに変える方法を考えてきた。80歳でフェイスブックへの投資をたった5分考えて決めたこともあるなど、IT企業への投資も積極的に行っている。

大富豪の共通点とは ?

マーク・ザッカーバーグとマイケル・ブルームバーグの2人はユダヤ系、李嘉誠は華僑である。具体的にどのような共通点が見出だせるだろうか、2つに絞って紹介しよう。

【時間の使い方】
李嘉誠のフェイスブックへの投資の例が示すように、短い時間で意思決定することで時間を有効に活用している。ザッカーバーグも、何を着るかというようなことでエネルギーを消費しないよう、いつもTシャツとジーンズといった決まった服装にし、その分の時間をサービスの向上に充てたいと言っている。

【人が求めることを徹底的に考える】
ザッカーバーグは、学生の顔と名前を一致させるためのソーシャルサイトを実現することで成功している。ブルームバーグは、既存のデータ提供サービスに不満を感じ、改良したサービスを提供することで成功している。それぞれ、人が何を必要としているかを考えて行動していると言えよう。

ここで挙げた以外にも、ユダヤ人や華僑が成功しているポイントはまだまだあるだろう。彼らが成功するに至ったルーツやモノの考え方をより学び、実際に成功している人物を研究することで更に大富豪マインドが見つかるはずだ。(提供:大和ネクスト銀行

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