2019年5月28日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週は、米ドル/円の日足チャートをみてもわかるとおり、21日移動平均線にきれいに上値を止められた形となり、下落してきている。そして本日28日(火)現在、21日移動平均線は110.16円付近を指している。ショートカバーをしても、結果的には21日移動平均線を超えられずに90日移動平均線に届かなかったり、一目均衡表の雲下限にも届かなかったため、やはり上値は重たい状況だ。そんななか、米中の貿易摩擦に関しては解決の糸口が見つからず、日米の貿易交渉に関しては8月に発表とのことで、日本の貿易赤字問題に関して、トランプ米大統領はかなり真剣に話し合いをしたいようで、この件に関しては円高圧力が残るだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円の予想レンジは、108.50~110.50円。戦略的にはやはり、戻ったところを売っていかないとダメかという感じ。目先は109.00円が割れるか割れないかだが、昨日27日(月)はNYとロンドンが休場だったため仕方ないが、本日28日(火)以降は下攻めが来て109.00円が割れるかどうかをトライしに行くのではないかといったことをイメージしている。戻り売り先行で入って、もし109.00円が割れれば38.2%戻しの108.56円付近を狙いに行くのではないかと考えている。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。