2019年5月30日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日29日(水)の米ドル/円は、約半月ぶりに安値から持ち直した。米中貿易摩擦の激化を懸念した円買いや米国債利回りの低下を受けたドル売りで何度か下値を試したが、ことごとく109.10円台で跳ね返された。そうこうするうちに米国株が下げ幅を縮め、米長期金利が低下幅を縮小したため109.70円前後へと反発した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、109.00円付近のサポートをひとまず確認した格好で、目先的に戻りを試すターンに向かう可能性もあろう。戻りの第一関門は20日移動平均線や日足一目均衡表の転換線が通る109.90円台だ。これをクリアして110円台を回復できれば、5月13日安値(109.02円前後)を1番底、昨日29日(水)安値(109.15円前後)を2番底とする「Wボトム」が意識されそうだ。本日30日(木)も引き続き、主要国の株価および米国債利回りの動向がカギとなろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。