今、マインドフルネスがブームです。座禅やヨガなどの瞑想から、思想や宗教的な要素を取りのぞいたマインドフルネスは、科学者の検証によってビジネススキルを上げる効果があるとして、米TIMES誌などでも発表されています。本稿では、マインドフルネスとそのやり方・効果について説明します。

マインドフルネスとは何か

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(写真=fizkes/Shutterstock.com)

お寺で座禅をしているお坊さんを見たことがないでしょうか。座禅やヨガなどは、人間がはるか昔から行ってきた「瞑想」の一種です。マインドフルネスは、この瞑想から思想や宗教などの枠組みを取り払って科学的にその方法を実践したもので、心身に良い効果を及ぼすことが検証されています。

プライベートのみならず、ビジネス面においてもスキルを研鑽するものとして注目を集めているのです。国外では、積極的にマインドフルネスを採用する企業が増えてきています。GoogleやFacebook、Apple、ゴールドマン・サックスなど、いずれも世界を代表するような企業ばかりです。

これだけで、「マインドフルネスの効果的な事実を裏付けている」といっても過言ではありません。

業務で輝くマインドフルネス

マインドフルネスの方法は、指導者によってさまざまです。呼吸や感覚、イメージの想起など手法は複数あるものの、いずれにしても「今の瞬間」に心をあわせていくことが大切です。それによって、周囲の出来事に翻弄されてしまったときのさまざまな思考を鎮め、雑念を手放すことで意識を統一していくのです。そのためマインドフルネスは、ビジネスでも高い効果が期待できるでしょう。

例えば、普段から気持ちが散漫であれば、自律心や集中力を得ることにつながっていきます。また、自信が持てなかったり、困惑してしまったりしたときには不安感を払拭することが期待できるでしょう。怒りや悲しみなどのネガティブな感情をコントロールし、手放していくことも可能です。前向きな態度で業務に臨めるため、企画や営業などのアクティブな仕事の成果にも結びつけることができるでしょう。

マインドフルネスはどのように行えばいい?

マインドフルネスは、古くから連綿と続いてきた「瞑想」を科学的に検証したものです。瞑想は、世界のさまざまな地域で独自に発展を遂げてきたため、正解があるわけではありません。中には誰もが通用できるような簡単なやり方もあるので、ここではマインドフルネスを3つのステップに分けて確認していきましょう。

マインドフルネス:ステップ1

心を落ち着けてクッションをひいた床に座ります。会社であれば椅子に座ってもかまいません。このとき、例えば不安や怒りなどに駆られていても、少しの間だけその感情を脇に置くように心がけてみましょう。座るときには、背中を伸ばすように心がけます。目は開けても閉じてもどちらでも問題はありません。

ただ、目の前で同僚がバタバタと走り回っているのであれば目を閉じた方が良いでしょうし、目を閉じると感情が高ぶって妄想や雑念が多く湧いてくる場合は開けたままで構いません。

マインドフルネス:ステップ2

呼吸は、瞑想法において非常に重要ですので、何も考えず呼吸することだけに気持ちを集中します。鼻で呼吸をする感覚に意識をあわせながら、ゆっくりと繰り返していきます。大切なことは、感覚と意識をぴったりと合わせ、その間に妄想や雑念が出てきてもフォーカスせずそのままにしておきます。

マインドフルネス:ステップ3

集中力が高まってくると、慌ただしかったり、緊張感に包まれていたりする環境でも気持ちが落ち着いてリラックスできるようになります。心配ごとやイライラのようなネガティブな思考や感情が薄れ、マインドフルネスにより長く浸っていることに、喜びを感じるようになるでしょう。

始業5分前のマインドフルネスのススメ

マインドフルネスは1回きりでも意味はありますが、繰り返し練習していくほどに高い効果が期待できます。毎日始業5分前に、席で心を落ち着けてみましょう。毎日の習慣にしていくことで、さらに活躍できる素晴らしい成果につながっていくのではないでしょうか。(提供:Dear Reicious Online

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