2019年7月1日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週末6月29日(土)に閉幕したG20大阪サミットでは、米中動向は以下の通り。

1.貿易協議を再開
2.追加関税の第4弾は見送り
3.ファーウェイとの米国企業の取引も容認

これを受け、週明けの本日7月1日(月)の為替市場で、米ドル/円はギャップアップ(上窓)で取引を開始している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

注目のG20では米中は貿易協議を再開と伝えられていることもあり、金融市場には一定の安心感を与えたことになる。先週6月24日(月)の取引で米ドル/円は106.78円の安値まで売られたが、106円台での滞空時間は非常に短く買い遅れた投資家も多い。今週は、本日1日(月)に米国経済の代理変数といわれる6月のISM製造業景気指数の発表が予定され、51.0までの低下が予想されている。また5日(金)には米国で雇用統計の発表があり、先月の反動で非農業部門雇用者数には増加が見込まれる。ただ、どちらも極端に市場予想からかけ離れない限り、市場の流れを変えるほどでもないだろう。現在市場は、2020年末まで米国での4.22回の利下げを織り込み、これと整合的な米ドル/円の水準は108.19円水準だ。G20を通過したことで米ドル/円の下値は限られ、今週は上伸する展開と読む。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で107.00~109.50円、ユーロ/米ドルで1.1250~1.1450ドル、ユーロ/円で122.00~124.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。