「消費税も上がるし、節約しなきゃ」と支出のスリム化を考える人も多くいるはず。そんな人のために今すぐに気軽に、無理なく取り組める節約術を紹介します。

Tom Wang/Shutterstock.com
(画像=Tom Wang/Shutterstock.com)

【1】家計簿をつけて、お金の流れを確認

何にいくら使っているかを理解していないと、使い過ぎにも気づけず、お金も貯まりづらいもの。そこで大切なのが家計簿をつけること。お金の流れが見える化され、現状が把握しやすくなるのです。

(1)家計簿の付け方と続けるコツは?

家計簿の管理方法は主に3つ。

・手書き…スマホやパソコンの操作を煩わしく感じる人におすすめ ・スマホアプリ…移動の合間に家計簿をつけたい人、買い物をしたらその都度記録したい人などにおすすめ ・エクセル…家庭でさっとパソコンを開ける環境にある人、1週間分まとめてつけたい人などにおすすめ

「家計簿をつけたことはあるけれど、長続きしなかった……」という人は、自分に合った方法を選ぶことから始めましょう。続けるコツのひとつが、最初から項目をあまり細かく立てないこと。項目が多すぎると「これどれだろう…」と悩んで、面倒になってしまうこともあるためです。また、「家計簿つけるなんて絶対ムリ!」という人は、毎日使った金額をノートに記入したり、レシートを貼るだけでも効果あり。何を食べたか記録するだけでダイエットにつながるのと似ています。

ほかにも、寝る前や昼休みなど、家計簿をつける時間をある程度自分の中で決めて習慣付けしてしまうのもポイント。

(2)まずは「ぜいたく費」をチェック

家計簿をつけたら、定期的に見返して収支全体を見て「生活に毎月いくらかかっているのか」を確認することが大切です。見返す時に注目したいのは日々のちょっとしたぜいたく費。

・外食の頻度が多くないか ・コスメや洋服などを買いすぎてないか ・コンビニやスーパーでお菓子などをつい購入していないか

などを見直すだけでも、家計がぐっとスリムになるはず。

【2】固定費を見直して、家計をスリム化

「当たり前」だと思ってスルーしてしまうことが多いのが固定費。

(1)固定費にはどんなものがあるか確認

固定費は毎月必ず発生するもの。ひと月当たりの金額は数千円でも、毎月積み重なれば大きな金額になります。その種類と見直し例をいくつか見てみましょう。

・携帯電話代……毎月約1万円支払っている携帯電話代。格安携帯にすれば2,500円に抑えられることも。 ・通信費……インターネットの手段を固定回線からモバイルWiFiルーターに変更すると、月4,000円ほどの料金を月平均約3,500円に抑えられることも。さらに出先でモバイルWiFiルーターを使えば、スマホのデータプランを今より小さくできます。スマホを6GBプランから1GBのプランに変更して、月約1,500円のデータ通信量を500円ほどにすることも可能です。 ・光熱費……2016年の電力自由化で電力会社を選べるようになりました。見直すことで、平均で月3,000円ほどだった電気代を月2,500円前後などに節約できる場合もあります。 ・月会費……ジムや習い事、動画・音楽の配信サービスなど、あまり使っていないものは解約、コース変更を。ジムに週2回行くとして、1回500円ほどの公共のスポーツ施設を利用すれば、毎月13,000円ほどかかっていた料金を5,000円に減らすこともできます。

(2)1年間でどのくらい節約できるのか?

前述した各項目の年間の節約効果を計算してみると……

・携帯電話……(1万-2,500)×12ヵ月=9万円 ・通信費……{(4,000-3,500)+(1,500-500)}×12ヵ月=1万2,500円 ・光熱費……(3,000-2,500)×12ヵ月=6,000円 ・月会費……(1万3,000-5,000)×12ヵ月=9万6,000円

単純に合計すると20万円以上。浪費をグッと我慢すること以上に、自分の生活に必要かどうか見直して、固定費に手を加えることは大切と言えるかもしれません。

【3】支払い方法を変更して、おトクに過ごす

支払い方法の変更は、日々の生活におトクさを簡単にプラスできる方法。

(1) クレジットカードや電子マネーでポイントを貯める

クレジットカードや電子マネー、モバイル決済などに対応しているお店も増えてきました。現金払いからこれらにすることで、ポイントが貯まるなど、おトクに生活することができます。

仮に還元率1%のクレジットカードで日常の食費、日用品費、携帯電話代、水道・光熱費、保険料を支払った場合を考えてみましょう。総務省が2017年に行った「家計調査」の報告によれば、35歳以上の働く女性の月々の支出平均額は、食費が約3万7,000円、日用品費が約5,000円、通信費が約9,000円、水道・光熱費約1万1,000円、保険料約7,000円。合計で約6万9,000円です。この1%なので、月690円分のポイントが貯まることになります。1年間で考えると8,280円分にもなります。

(2) 貯まったポイントは様々な場面で利用可能

貯まったポイントは、ネットや提携店での買い物に使えるほか、引き落としの際に支払いに充てられるといったサービスを用意しているクレジットカード会社もあります。支払い方法の変更は、日々の生活を我慢せず、気軽にできるのでぜひ実行してみてください。

■無理なく気軽にお金に愛される体質に

お金の流れを見える化、今まで気にしていなかった固定費を見直す、支払い方法などを変更、とまずは気軽で簡単にできることから始めてみましょう。極端な我慢や意気込んで節約をする前に、いつの間にかお金に愛される体質になっているかもしれません。

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