トゥエンティーフォーセブン ZUU online Members
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【目次】
①トゥエンティーフォーセブンIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【11/11更新】 ※一部有料会員限定
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【11/7更新】 ※有料会員限定

会社名
株式会社トゥエンティーフォーセブン
コード
7074
市場
マザーズ
業種
サービス業
売買単位
100株
代表者名
代表取締役社長 小島礼大 /1980年生
会社住所
東京都港区愛宕2-5-1
設立年
2007年
社員数
350人(2019年8月31日現在)
事業内容
パーソナルトレーニング事業(パーソナルトレーニングジム「24/7Workout」、パーソナル英会話スクール「24/7English」)の運営
URL
https://247group.co.jp/
資本金
5,000,000円 (2019年10月17日現在)
上場時発行済み株数
4,500,000株
公開株数
985,000株
連結会社
なし
スケジュール
仮条件決定:2019/11/05→3,270~3,420円に決定
ブックビルディング期間:2019/11/06 - 11/12
公開価格決定:2019/11/13→3,420円に決定
申込期間:2019/11/14 - 11/19
上場日:2019/11/21→初値3,800円
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
引受証券:いちよし証券
引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
引受証券:みずほ証券
引受証券:丸三証券
引受証券:エース証券
引受証券:岩井コスモ証券
引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
引受証券:極東証券
大株主
小島礼大 88.80%
楢木毅 3.88%
萩原裕司 3.88%
植原一雄 0.97%
植木健太 0.68%
川口晋吾 0.38%
坂本英雄 0.19%
道見淳也 0.19%
吉田直 0.19%
四谷佳陽 0.19%
尾崎貴彦 0.19%
業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産
2016/11 単体実績 
2,460,722 293,227 196,985 432,664
2017/11 単体実績 
4,094,277 438,926 322,793 755,457
2018/11 単体実績 
6,801,455 1,108,032 755,148 1,510,606
2019/08 単体実績 
5,911,874 926,368 643,666 2,154,272
ロックアップ情報
指定された株主は上場後180日目の2020年5月18日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
33億6870万0000円(985,000株×3,420円)
潜在株数(ストックオプション)
121,800株
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
トゥエンティーフォーセブン<7074>はパーソナルトレーニングジム「24/7Workout」及びパーソナル英会話スクール「24/7English」を自社及びFC展開する企業である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


■事業内容詳細
同社はパーソナルトレーニング事業として、パーソナルトレーニングジム「24/7Workout」及びパーソナル英会話スクール「24/7English」の2事業を全国展開している。

完全個室に加え、オーダーメイドで会員毎にカスタマイズした個別トレーニングを実施しており、必要分野の実践的なトレーニングの提供に特化している。


●パーソナルトレーニングジム「24/7Workout」について
同社は2012年10月にパーソナルトレーニングジム事業に参入した。ダイエットとボディメイクに特化のパーソナルトレーニングジム「24/7Workout」を全国展開している。

「3食きっちり食べて無理なく痩せる」をダイエット方針として、最短2ヶ月で理想の体型に導く。そのために完全個室でのプロのトレーナーによるマンツーマンのトレーニングに加え、食事指導・モチベーションのケア等のサービスを提供する。

2019年9月末時点で全国合計65店(うちFC店6店舗)を運営中。

・料金について
週2回(全16回)×1レッスン75分で2ヶ月コースが基本である。入会金38,000円(税抜)に加えて月額98,000円(税抜)の料金設定。尚、全額返金制度も設けている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


●パーソナル英会話スクール「24/7English」について
2017年4月から英語事業に参入した。「すべての人が想いを伝えられる世界を実現する」を事業理念として、短期間で英語のコミュニケーション力向上を可能とするパーソナル英会話スクール「24/7English」を展開する。

最短2ヶ月の短期集中で英語を話せる状態に導くことを目標とし、日本人のバイリンガル講師による完全なマンツーマンで徹底サポートを行っている。週2回のマンツーマンレッスンと自宅学習のコーチングにより、短期間での英語によるコミュニケーション力向上を実現する。レッスン時間以外の学習も徹底的に管理し、英語漬けの生活を送れるようサポートしている。

2019年9月末時点で関東9店舗、近畿1店舗の合計10店舗を運営中。

・料金について
基本コースの「マンツーマン・通常コース(レッスン60分×週2回、24回の期間3ヶ月)」では、入会金35,000円(税抜)、教材費10,000円(税抜)及び月額144,000円(税抜)の料金設定。尚、全額返金制度を設けている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


■業績推移
2016年11月期 売上高25億円、経常利益2.9億円、当期純利益2.0億円
2017年11月期 売上高41億円、経常利益4.4億円、当期純利益3.2億円
2018年11月期 売上高68億円、経常利益11億円、当期純利益7.6億円
2019年11月期(予想) 売上高78億円、経常利益12億円、当期純利益8.2億円

急激に業績を拡大している。2016年11月期から3年で売上高は約3倍、経常利益は約4倍になる見込みである。

今期はQ3時点で売上高59億円、経常利益9.3億円であり、通期予想達成に向けての進捗は順調である。


■財務状態
2018年11月期末時点で、資本合計36億円に対し純資産合計15億円、自己資本比率42%である。

借入金なく現預金20億円を保有している。また顧客のレッスン代の前払いである前受金(同社はレッスンの全額返金制度を導入)も8.0億円に留まり、財務内容に特段の懸念事項はない。


■資金使途
IPOにより15億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。

・事業規模拡大のための出店費用 10億円(「24/7Workout」30店舗、「24/7English」2店舗)
・統合情報システムの開発資金 1.1億円

調達資金の大半は、2020年11月期及び2021年11月期の店舗出店費用に充当される。尚、上記資金を除いた残額は、インターネット広告及びマス広告等の宣伝広告費に投じられる予定である。


■株主構成
小島社長が筆頭株主であり株主シェア89%を保有する、安定的な株主構成である。

個人のみが株主であり、ファンド・金融機関・取引先等の法人株主の存在はない。


■まとめ
「24/7Workout」ブランドで、パーソナルトレーニングジムを全国展開する企業のIPO案件である。新規事業としてパーソナル英会話スクール「24/7English」を展開するが、パーソナルトレーニングジムが事業の柱となっている。

パーソナルトレーニングブームを背景に、急速に事業を拡大している。業界最大手のRIZAP<RIZAPグループ:2928>の2ヶ月16回(1レッスン50分×週2回)のコースが、入会金50,000円、金額298,000円(いずれも税別)であるのに対し、レッスン時間(同社は1回75分)及び総額の観点から、同社サービスはRIZAPに対し十分な競争力を有している。

IPOによる資金調達を行い、新規出店を継続し事業拡大を目指す計画である。RIZAPグループのパーソナルトレーニング部門であるRIZAP事業は、2019年3月期売上収益413億円(対前年同期比+84億円増)と成長を続けており、売上100億円未満の同社の成長可能性は充分残されていると考えられる。

ただし急成長は、いずれのタイミングで踊り場を迎える可能性が高い。IPO後どのような形で継続的な成長を果たすのか、という点が今後のポイントになると考えられる。