2019年11月27日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円はじりじりと上値を切り上げている。背景には米中貿易交渉への楽観論があり、昨日26日(火)夜もトランプ米大統領が「米中は第一段階の合意に近づいている」と表明したことで追い風となっている。本日27日(水)も米中協議に新しいヘッドラインが出るまではトランプ米大統領のこの発言内容を追いかける形で大丈夫だろう。米中協議については、あしもとの米中高官発言を聞く限り、合意に向けて最終段階に入っているものと推測している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は底堅い値動きを予想している。日足チャートを見ても108円ミドルを中心とした狭いレンジを上抜け、200日移動平均線も再度突破しており、テクニカル面での改善も確認できる。スイングであれば買いホールド、短期でも昨日26日(火)の高値ブレイクする局面や、押し目を拾えるなら状況があれば積極的に買っていく戦略だ。ただ、マーケットが米中合意をかなり織り込みつつあるため、米ドル/円が110円を上抜けてくるような展開は想像しにくい。一方で、米中貿易協議が中止や合意に至らなかった時のダウンサイドはかなり深くなるので、ポジションが捕まらないようストップは必須となる。また、明日28日(木)から米国市場が感謝祭休暇に入るため、流動性低下による不規則な値動きにポジションをさらされたくない場合は、ポジションをスクエアにして週末を迎えるのも悪くはないだろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。