本記事は、ひきた よしあき氏の著書『「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ』(アスコム)の中から一部を抜粋・編集しています。

「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ
(画像=Stingray_Japan/stock.adobe.com)

話が上手い人は「何を話すか」より「どう反応するか」で勝負している

あなたは雑談が得意ですか?
と、問いかけたのはいいものの…… おそらく、この文章を読んでいるということは、「ちょっと苦手なんだよな」と感じているのではないでしょうか。

でも、そんな自分に気づきながらも、実はいつも「準備もせずに」雑談の場に臨んでいませんか? いわば「ノーガード」で挑んでいる状態です。そして、その結果上手くいかない…… これは少し厳しい言い方になりますが、それでは上手くいかないのも、当然といえば当然なんです。

考えてみれば、なんだってそうですよね。準備もせずにスポーツの試合に出れば、結果が出ないのは当たり前。雑談もそれと同じです。いきなり上手く話そうとするのではなく、まずは自分の「整え方」を知っておくことが大切なんです。

そのために必要なのが、「自分だけの仕組み」を作ること。ここでいう仕組みとは、「雑談をラクにする仕組み」です。

「え、仕組みって何? ちゃんと話すネタを用意しておくってこと?」
そう思った方もいるかもしれません。はい、それもたしかにひとつの方法です。
けれど、それ以上に大切なのは、会話の中で「ラクに反応を生み出せること」だと考えています。

この反応こそが、雑談の流れを作る心臓部なんです。
とはいえ、「ラクに反応」と言われても、ピンとこないですよね。
「ますますわからないよ!」と思ったかもしれません。

では、こんな経験はありませんか?

  • 「こんなこと言ったら、嫌われるかな」と相手の反応を考えすぎてしまう
  • そもそもどんな話をしたらいいか、頭に何も浮かばない
  • アドリブがきかず、相手の話にどう返すのが正解かわからない

これはつまり、目の前で起きたことに対して、あなたの頭がパッと反応できていない状態なんです。

でも安心してください。雑談というのは、プレゼンや商談のように説得力を持たせる必要はまったくありません。
大事なのはただひとつ、「反応できるかどうか」。それだけです。
雑談は、いわばウォーミングアップのようなもの。完璧な答えを出す必要はなく、その場を少し温められれば十分なんです。

では、その「反応」をどうすればスムーズに生み出せるようになるのか。
実は、ここに大げさなテクニックはいりません。
ここでカギを握るのが、「返事」です。実は、雑談の9割は返事でできています
返事が自然に出るようになると、不思議と雑談そのものも上手くなるんです。

たとえば、誰かが「お腹がすきましたね」と言ったとします。
そこであなたが「そうですね。せっかくだからランチにしましょうか。何を食べましょうか?」と返す。
さらに相手が「お好きなジャンルはありますか?」とつなげる。
そこに「和食はどうでしょう? この辺りに和食屋さんってありましたっけ?」
と返す……。
こうして見ると、最初の「お腹がすきましたね」以外は、全部「返事」なんですよね。

そう考えると、雑談の正体がちょっと見えてきませんか?
前の言葉に反応して返す。その積み重ねだけで、会話は続いていきます。
つまり、雑談とは「反応の連続」なんです。

この反応が途切れると会話は止まり、沈黙が訪れる。
でも、自分から反応を止めずに、さらに相手の反応を促すことができれば…… 会話は不思議なほど続いていきます。

大事なのは次の2つ。
① 自分からの反応を止めないこと。
② 相手の反応を促すこと。

この「反応作り」が無意識にスッとできるようになることが、雑談をラクにする最大のカギなのです。反応が自然に口から出てくるようになったら…… あなたの雑談は、驚くほどラクになるはずです。

「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ
(画像=「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ)
「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ
ひきた よしあき
コミュニケーションコンサルタント。
スピーチライター。
1984年生まれ。早稲田大学法学部卒業。
博報堂クリエイティブディレクター/スピーチライターとして活躍。その後、独立し、「言葉のプロ」として教育・講義・オンライン講座で幅広く活躍。
大阪芸術大学客員教授、早稲田大学招聘講師として教壇に立ち、「はじめて『わかった!』と心の底から思えた講義」「一生ものの考える力が身につく」と学生から支持を集める。さらに、社会人向けオンライン学習コミュニティ「Schoo」では毎回約2万人が事前予約するほどの人気を誇る。
著書に『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(大和出版)、『大勢の中のあなたへ』(朝日学生新聞社)、『トイレでハッピーになる366の言葉』(主婦の友社)など、累計28万部を突破している。

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「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ
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