本記事は、ひきた よしあき氏の著書『「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ』(アスコム)の中から一部を抜粋・編集しています。

「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ
(画像=one/stock.adobe.com)

コンビニやレストランで「ありがとう」と言うだけで会話脳が育つ

さて、早速「自信がついて、心の壁を低くして、恥ずかしさがなくなる」ための秘けつをお伝えしましょう。実にシンプルです。
知らない人、利害関係のない人にもあいさつをしてみる
これだけです。

たとえば、コンビニやスーパーのレジの店員さんから商品を受け取ったら、必ず「ありがとう」と言う。外で食事をしたときは、帰り際に「美味しかった。ありがとうございました」と言うクセをつける。
たったそれだけです。

「なんだ、あいさつ程度のことか」とバカにしてはいけません。知らない人、利害関係のない人にあいさつをしているうちに、他者に対する心の壁はどんどん低くなっていきます。これは、スピリチュアルな話ではありません。脳の仕組みに即した、科学的にも実証されている、効果的な「脳のだまし方」です。
「ありがとう」と他人に声をかけ続けていると、脳の中ではどんなことが起きるかというと、こうなります。

他人に対しては、そう振る舞うものなのだ > 相手との関係が深いかどうか

脳は、怠け者です。なので、もともと「人に話しかけるのは面倒だ」と考えやすくできています。そこで、そのクセを変えるために、利害関係のない人に声をかけるクセをつけてあげるのです。
たとえば、「ありがとう」と声をかけると、相手からも「どういたしまして」「こちらこそありがとうございます」などの反応が返ってくるかもしれません。
こういう相手の反応があることで、脳は喜びを感じるようになり、それが「小さな達成感」につながります。
これを続けていくと、「人に話しかければ達成感が得られる」と脳が学習するのです。

ここまでくれば、心の壁が低くなっていきます。

「自分に自信がない」「知らない人に心を開くのが苦手」「失敗が怖い」「恥ずかしい」という心理的な障壁が、あいさつを続けることで、「あ、そんなに気にすることはないんだ」「もっと軽く考えればいいんだ」ということに気がつき、脳を「雑談ができるモード」に変換できるのです。

そもそも、雑談のスタートもあいさつからです。
「おはようございます」「お久しぶりです」「お疲れさまです」
あいさつを習慣にできると、雑談の出だしもスムーズになりますよね。

あいさつの習慣はどんどん広げていってください。駅員さん、ビルの守衛さん、掃除をしてくれる人、会社の人と、どんどん広げていく。

「おはようございます」「ご苦労さまです」「ありがとう」程度の言葉で十分。
あいさつされて不快になる人は、まずいません。
むしろ、これだけで、あなたは相当感じのよい人だと思われるはずです。

できれば、あいさつは、少し大きな声でしてください。
「キャラが変わったみたいに思われるのは嫌」というのなら、時間をかけて徐々に変えていくのでもいいと思います。すると「最近、○○さん、元気だな」と言う人が現れはじめます。ここまでくれば「外地蔵」も解消です。

ギリシアの哲学者アリストテレスは言っています。

「『垣根』は相手がつくっているのではなく、自分がつくっている」

内弁慶の垣根を、他人とあいさつを交わすことで取り払いましょう。

「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ
ひきた よしあき
コミュニケーションコンサルタント。
スピーチライター。
1984年生まれ。早稲田大学法学部卒業。
博報堂クリエイティブディレクター/スピーチライターとして活躍。その後、独立し、「言葉のプロ」として教育・講義・オンライン講座で幅広く活躍。
大阪芸術大学客員教授、早稲田大学招聘講師として教壇に立ち、「はじめて『わかった!』と心の底から思えた講義」「一生ものの考える力が身につく」と学生から支持を集める。さらに、社会人向けオンライン学習コミュニティ「Schoo」では毎回約2万人が事前予約するほどの人気を誇る。
著書に『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(大和出版)、『大勢の中のあなたへ』(朝日学生新聞社)、『トイレでハッピーになる366の言葉』(主婦の友社)など、累計28万部を突破している。

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「何を話していいかわからない」がなくなる 雑談のコツ
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