要旨

韓国,家計債務
(画像=PIXTA)
  • 韓国における家計債務が継続的に増加している。2019年第3四半期末の家計債務総額は1573兆ウォンで、前年同期比で3.9%増加した。
  • 韓国における家計債務が増加している理由としては、(1)低金利が長期間続いたこと、(2)韓国政府が住宅ローン貸し出し規制を緩和したこと、(3)早期退職者が自営業を開業するための資金を確保するために貸し出しを新生したこと等が考えられる。
  • 家計債務の増加は家計の消費支出の減少による内需の縮小や経済成長率の鈍化、そして金融システムのリスク増加をもたらす恐れがある。
  • 韓国政府は家計債務の問題を慎重に受け入れ、解決のための対策をさらに講じる必要がある。
  • 現在、韓国が抱えている家計債務の問題はただ個人の問題ではなく、金融危機やそれによる国家破産の原因にもなり得ることを忘れてはならないだろう。