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【目次】
①️ビザスクIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【2/27更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【2/21更新】 ※有料会員限定

会社名
株式会社ビザスク
コード
4490
市場
マザーズ
業種
情報・通信業
売買単位
100株
代表者名
代表取締役社長CEO 端羽 英子 /1978年生
会社住所
東京都目黒区青葉台4-7-7
設立年
2012年
社員数
88人(2019年12月31日現在)
事業内容
ビジネス分野に特化したナレッジシェアリングプラットフォームの運営
URL
https://visasq.co.jp/
資本金
18,682,000円 (2020年2月3日現在)
上場時発行済み株数
8,185,000株
公開株数
2,843,200株
連結会社
なし
スケジュール
仮条件決定:2020/02/19→1,300~1,500円に決定
ブックビルディング期間:2020/02/20 - 02/27
公開価格決定:2020/02/28→1,500円に決定
申込期間:2020/03/02 - 03/05
上場日:2020/03/10→初値1,310円
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:みずほ証券
引受証券:大和証券
引受証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
引受証券:野村證券
引受証券:東海東京証券
引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
大株主
端羽英子 51.56%
A-Fund Ⅱ, L.P. 11.59%
DACベンチャーユナイテッド・ファンド1号投資事業有限責任組合 9.67%
花村創史 4.95%
CA Startups Internet Fund1号投資事業有限責任組合 4.24%
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 2.46%
みずほ成長支援投資事業有限責任組合 2.46%
CA Startups Internet Fund2号投資事業有限責任組合 2.04%
平林芳彦(信託受託者) 1.42%
瓜生英敏 1.22%
業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産
2017/02 単体実績 
100,205 -121,221 -122,386 77,261
2018/02 単体実績 
264,047 -58,049 -58,579 18,682
2019/02 単体実績 
614,204 24,075 27,488 46,170
2019/11 第3四半期単体実績 
697,872 57,580 54,995 101,795
ロックアップ情報
指定された株主は上場後90日目の2020年6月7日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
42億6480万0000円(2,843,200株×1,500円)
潜在株数(ストックオプション)
1,157,600株
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
株式会社ビザスク<4490>は2012年に設立された、ビジネス領域に特化したスポットコンサルティング=1時間インタビューのマッチングサービスを提供する企業である。


■事業内容詳細
同社はビジネス領域に特化したスポットコンサルティング=1時間インタビューを、テクノロジーと高度なオペレーションでマッチングするサービスを提供している。

各業界・各業務の実務経験を有する現役世代やフリーランス・企業OB等の様々なバックグラウンドを持つアドバイザーと、アドバイス及び調査ニーズのある顧客をマッチングする。

同社サービスには2020年1月時点で100,000人超のアドバイザーが登録しており、累計47,000件超のマッチング実績がある。2019年2月期の取扱高(同社が顧客から得た全体の対価)は10億円に到達し、今期はQ3時点で11億円である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

●“ビザスクinterview“がサービスの中心
同社のメインサービスはフルサポート形式のスポットコンサル設営サービスの“ビザスクinterview”であり、2019年2月期の全社取扱高の81%を占めている。

“ビザスクinterview”では専任の担当者が顧客からの依頼事項を確認し、同社サービスの登録者や外部ネットワークから適任者をリサーチし、顧客に対してアドバイザーを提案し、インタビューの実施アレンジを行う。

具体的には下記のシーンでの利用が多い。
・コンサルティング会社が業界全体に対する理解を深め、市場動向を確認するための調査
・投資ファンド・機関投資家などの金融機関が投資検討する際の業界調査やデュー・デリジェンス
・事業法人が商品開発の過程で新技術などについて理解を深めるための情報収集

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

●ビザスクの顧客基盤
同社の2019年2月期時点でコンサルティングファーム、金融機関、大手事業法人などを中心に法人クライアント口座を329口座有している。

また1口座あたりのスポットコンサルティング取扱高は2019年2月期2.5百万円である。尚、法人クライアント口座数と1口座あたりのスポットコンサルティング取扱高から、年間の取扱高の概算が計算できる。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■今後の成長戦略
同社では下記の施策で今後の成長を果たす計画である。

・プロフェッショナルファームへの浸透
・事業法人へのリーチ拡大
・データベースを活用した新たな商材の開発と拡大
・グローバル展開(2019年12月にシンガポール駐在員事務所を設立)

新規開拓中心の営業活動やマーケティング活動による国内市場の顧客拡大に加え、新サービスの開発及び海外市場の取り込みにより成長する計画である。


■業績推移
2017年2月期 売上高1.0億円、経常利益▲1.2億円、当期純利益▲1.2億円
2018年2月期 売上高2.6億円、経常利益▲0.6億円、当期純利益▲0.6億円
2019年2月期 売上高6.1億円、経常利益0.2億円、当期純利益0.3億円
2020年2月期(予想) 売上高9.6億円、経常利益0.5億円、当期純利益0.5億円

2018年2月期→2019年2月期に急成長を遂げ、また黒字化した。今期(2020年2月期)も引き続き増収増益を予想している。

今期はQ3時点で売上高7.0億円、経常利益0.6億円であり、通期予想達成に向けての進捗は順調である。


■財務状況
2019年2月期末時点で総資産4.8億円に対し純資産合計0.5億円、自己資本比率9.6%である。

借入金2.2億円に対し、現預金2.3億円及び売掛金1.5億円を有している。また資産合計のうち86%が流動資産となっている。


■資金使途
IPOにより8.5億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。

・金融機関からの借入金の返済資金 2.0億円
・同社及び同社サービスの知名度向上、並びにアドバイザーや依頼者の獲得に要する広告宣伝費の一部 0.8億円
・採用費及び人件費の一部 5.8億円

調達資金の大半は採用費及び人件費に充当される。


■株主構成
端羽社長が株主シェア52%を有する筆頭株主である。

ただし2位のA-Fund Ⅱ,L.P.(株主シェア12%)以下、合計7ファンドが株主となっており、VC比率は38%である。

尚、全VCは90日間もしくは株価1.5倍のロックアップ契約を締結している。


■まとめ