【目次】
①️フォースタートアップスIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【3/4更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【2/25更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- フォースタートアップス株式会社
- コード
- 7089
- 市場
- マザーズ
- 業種
- サービス業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役社長兼CEO 志水 雄一郎 /1972年生
- 会社住所
- 東京都港区六本木1-6-1
- 設立年
- 2016年
- 社員数
- 58人(2019年12月31日現在)
- 事業内容
- スタートアップ企業を対象とした人材支援サービス及びオープンイノ ベーションサービス等を中心とした成長産業支援事業
- URL
- https://forstartups.com/
- 資本金
- 15,000,000円 (2020年2月6日現在)
- 上場時発行済み株数
- 3,134,000株
- 公開株数
- 800,000株
- 連結会社
- なし
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/02/21→1,700~1,770円に決定
- ブックビルディング期間:2020/02/26 - 03/03
- 公開価格決定:2020/03/04→1,770円に決定
- 申込期間:2020/03/05 - 03/10
- 上場日:2020/03/13→初値1,628円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:野村證券
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:丸三証券
- 引受証券:岩井コスモ証券
- 引受証券:極東証券
- 引受証券:いちよし証券
- 引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:エース証券
- 大株主
- (株)ウィルグループ 77.97%
- 志水雄一郎 9.41%
- 小原健 2.17%
- 清水和彦 1.35%
- 杉本容啓 1.07%
- 恒田有希子 0.99%
- 六丸直樹 0.99%
- 戸村憲史 0.99%
- 中村優太 0.81%
- 寺田裕也 0.62%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/03 単体実績
219,081 6,390 3,442 33,442 - 2018/03 単体実績
747,813 196,156 126,900 161,004 - 2019/03 単体実績
1,045,083 274,010 192,102 353,109 - 2019/12 第3四半期単体実績
903,805 244,968 159,601 512,293 - ロックアップ情報
- 指定された株主は上場後90日目の2020年6月10日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 14億1600万0000円(800,000株×1,770円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 528,000株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- フォースタートアップス株式会社<7089>はスタートアップ企業を対象とした人材紹介サービス、採用支援サービスを手掛ける企業である。人材派遣会社の株式会社ウィルグループ<東証1部6089>の子会社であり、子会社上場の位置付けとなる。
■事業内容詳細
フォースタートアップス株式会社は主にスタートアップ企業を対象に、人材資源の側面から様々な支援を行っている。具体的には下記の2つのサービスを展開している。
・タレントエージェンシー
・アクセラレーション
●タレントエージェンシー
タレントエージェンシーは下記3サービスから構成されている
・人材紹介サービス
・採用支援サービス
・起業支援サービス
人材紹介サービスは、スタートアップ企業に対して人材を紹介し、紹介者が入社した時点で成功報酬としてコンサルティングフィーを受領するサービスである。
ベンチャーキャピタル(VC)及び起業家と綿密な連携を取り、タイムリーな情報を得てサービスを提供している、
また独自アルゴリズムに基づくスタートアップ企業のデータベースを社内データベースとして蓄積。本データベースの活用により、同社がより成長性が高いと考えるスタートアップ企業に対して優先的に人材紹介サービスを提供し、候補者とのマッチングを実現している。
採用支援サービスでは、サービスの導入企業に対して毎月一定数の候補者の提案や、ターゲット人材の設定等のコンサルティングサービス等を提供し、毎月定額のコンサルティングフィーを受領する。
起業支援サービスではVCと提携し起業家の創出や、研究機関と連携した起業家創出プログラムなどのサービスを提供している。
●アクセラレーションサービス
アクセラレーションサービスはオープンイノベーションサービス、採用ブランディングサービスを展開している。
オープンイノベーションサービスでは大手企業に対し、スタートアップ企業に関する情報提供や顧客紹介等のコンサルティングサービスを提供する。また採用ブランディングサービスでは、スタートアップ企業へ組織や採用プロセスに係る、ブランドイメージ向上に関連したコンサルティングサービスを提供する。
■部門別売上高
2019年3月期時点の部門別売上高は下記である。
2019年3月期 売上高10億円
人材紹介サービス 9.9億円
採用支援サービス 0.6億円
※アクセラレーションサービスは2019年4月から開始のため、2019年3月期はタレントエージェンシー部門のみの売上高
2019年12月期Q3
人材紹介サービス 7.8億円
採用支援サービス 1.1億円
アクセラレーションサービス 0.2億円
2019年4月スタートのアクセラレーションサービスは現状売上1億円に満たない状態である。
■業績推移
2017年3月期 売上高2.2億円、経常利益0.1億円、当期純利益0億円
2018年3月期 売上高7.5億円、経常利益2.0億円、当期純利益1.3億円
2019年3月期 売上高10.5億円、経常利益2.7億円、当期純利益1.9億円
2020年3月期(予想) 売上高13億円、経常利益3.0億円、当期純利益2.0億円
2016年9月の会社設立であり2017年3月期が設立第1期である。会社設立後順調に成長しており、設立第1期から黒字を維持している。
2019年3月期に売上高10億円の大台を達成した。今期(2020年3月期)も増収増益を予想しており、Q3時点で売上高9.0億円、経常利益2.4億円であり、通期予想に向けた進捗は順調である。
■財務状況
2019年3月期末時点で資産合計5.8億円に対して純資産合計3.5億円であり、自己資本比率61%である。
借入金なく現預金3.4億円を有しており、財務体質に対する懸念事項はない。
■資金使途
IPOにより5.0億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。
・事業拡大及び社内システム開発のための採用費・人件費 4.2億円
・本社機能移転または増床に係る設備投資 0.9億円
調達資金の大半は人材の採用費・人件費に充当される。
尚、公募株数200,000株に対し売出株数600,00株であり、売出が主体のIPOである。
■株主構成
株主シェア78%を有する筆頭株主の株式会社ウィルグループ<東証1部6089>は、家電量販店や携帯販売店へ人材派遣などを行う企業であり同社の親会社である。
志水社長は株主シェア9.4%の第2位株主となっている。
ウィルグループを除き個人株主中心の株主構成であり、金融機関やファンドの株主参入はない。
尚、ウィルグループは保有2,699,400株のうち600,000株を売出に拠出するが、IPO後も筆頭株主に留まる予定である。
■まとめ