Fast Fitness Japan ZUU online Members
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【目次】
①️Fast Fitness Japan IPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【3/6更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【3/2更新】 ※有料会員限定

会社名
株式会社Fast Fitness Japan
コード
7092
市場
マザーズ
業種
サービス業
売買単位
100株
代表者名
代表取締役社長 土屋 敦之 /1967年生
会社住所
東京都新宿区西新宿六丁目12番1号
設立年
2010年
社員数
164人(2019年12月31日現在)
事業内容
24 時間型フィットネスクラブ ”エニタイムフィットネス” の日本におけるマスターフランチャイジーとしてフランチャイズシステムを運営
URL
https://fastfitnessjapan.jp/
資本金
201,574,000円 (2020年2月12日現在)
上場時発行済み株数
10,850,000株
公開株数
1,800,000株
連結会社
1社
スケジュール
仮条件決定:2020/02/27→2,560~2,960円に決定
ブックビルディング期間:2020/03/02 - 03/06
公開価格決定:2020/03/09→2,960円に決定
申込期間:2020/03/10 - 03/13
上場日:2020/03/18
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:野村證券
引受証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
引受証券:むさし証券
引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
大株主
(株)オーク 47.43%
大熊章 16.02%
RM Japan, LLC 9.00%
土屋敦之 5.35%
大熊章太 4.38%
大熊絢子 4.38%
加藤薫 3.40%
高嶋淳 3.40%
稲垣稔 2.43%
森保平 Shane Intihar 1.62%
業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産
2017/03 単体実績 
1,442,516 229,423 147,139 403,372
2018/03 連結実績 
5,203,195 635,534 316,717 869,477
2019/03 連結実績 
8,024,399 1,666,508 944,099 1,785,716
2019/12 第3四半期連結実績 
8,343,400 2,261,152 1,387,429 3,145,601
ロックアップ情報
指定された株主は上場後90日目の2020年6月15日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
53億2800万0000円(1,800,000株×2,960円)
潜在株数(ストックオプション)
1,033,000株
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
株式会社Fast Fitness Japan<7092>は24時間フィットネスクラブ「エニタイムフィットネス」を国内で直営及びFC展開する企業である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■事業内容詳細
同社は米国Anytime Fitness, LLCがグローバル展開する24時間営業のマシンジム特化型のフィットネスクラブ「エニタイムフィットネス」を、日本におけるマスター・フランチャイジーとして事業展開している。同社は米国Anytime Fitness, LLCから、日本国内における独占的使用権を付与されている。

同社は米国Anytime Fitness, LLCのフランチャイジーとして、「エニタイムフィットネス」の直営店を運営中である。また国内のサブ・フランチャイジーに対し「エニタイムフィットネス」に関する店舗運営ノウハウ・マーケティング支援等を行い対価としてロイヤリティーを受領している。

一方で米国Anytime Fitness, LLCに対しロイヤリティ等の支払いを行う。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■事業の特徴
「エニタイムフィットネス」は24時間年中無休・マシンジム特化型・低価格という特徴を有する。

昼夜関係なく好きな時にトレーニング可能で、独自開発の入館管理システム・セキュリティーシステムにより無人化営業の夜間でも安心して利用できる環境が提供されている。

また夜間の無人化営業・マシンジム特化によるコスト削減により、会員に対し価格以上の価値の提供を実現する。尚、月会費は店舗により上下するが概ね8,000円前後である。

更に同社の会員は専用のセキュリティーキーを持つことで、国内693店舗に加え世界の約4,700店の「エニタイムフィットネス」を追加料金なしで利用できる。

●店舗状況
2019年12月末時点で国内45都道府県に693店舗を展開。直営店119店、FC店574店の内訳であり、FC比率83%となっている。

また2019年12月末時点で約55万人の会員を有する。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

■部門別売上高
2019年3月期の各部門別の売上高は下記となっている。

2019年3月期 売上高80億円
・FC売上 30億円
・店舗売上 44億円
・その他営業の収入 6億円

全体売上の55%が直営店の店舗売上で、FC売上は38%である。店舗数は直営店119店・FC店574店舗であるが、売上の構成比率としては直営中心の構成となっている。


■米国Anytime Fitness, LLCとの契約内容について
米国Anytime Fitness, LLC とは2010年6月14日付でマスター・フランチャイズ契約を締結しており、2019年7月24日付で契約を更新した。

現状の契約期間は2025年6月9日までであり、15年を1期間としてマスター・フランチャイズ契約を無制限に更新する権利を有している。

同社は米国Anytime Fitness, LLCと、加盟金(サブ・フランチャイズ契約の際、1店舗毎に所定の金額を支払い)、ロイヤリティ(出店後、1店舗毎に毎月所定の金額を支払い、以下同様)、会員管理システム運用費用(同)、販売促進協力金(同)、入館管理システム運用費用の支払い(同)を行う契約を締結している。


■業績推移
2017年3月期 売上高14億円、経常利益2.3億円、当期純利益1.5億円
2018年3月期 売上高52億円、経常利益6.4億円、当期純利益3.2億円
2019年3月期 売上高80億円、経常利益17億円、当期純利益9.4億円
2020年3月期(予想) 売上高110億円、経常利益26億円、当期純利益15億円
※2018年3月期より連結決算

順調に成長を続けており、2020年3月期は売上高100億円の大台を突破の予想である。またFC展開を行うことで、2019年3月期の経常利益率21%と高い状態にある。

2020年3月期も引き続き増収増益計画であるが、Q3時点で売上高83億円、経常利益23億円であり、通期予想達成に向けた進捗は順調である。


■財務状況
2019年3月期末時点で資産合計108億円に対し、純資産合計18億円、自己資本比率17%である。

借入金46億円に対し現預金35億円他、流動資産48億円を有する。尚、会員から月謝として受領した金額が、負債の部に長期前受収益として12億円を計上されている。

建物及び構築物35億円など有形固定資産39億円が計上されており、主に借入により直営店の出店費用を調達した状態である。


■資金使途
IPOにより47億円の資金調達を行い、直営店の出店にかかる設備資金に42億円(2020年3月期9店舗2.4億円、2021年3月期49店舗39億円)を充当する予定である。


■株主構成
筆頭株主(株式シェア47%)の株式会社オークは、大熊会長が代表を務める企業である。大熊会長は第2位株主(同16%)でもあり、大熊会長の関係で合計株主シェア63%が有されている。

第3位株主(同9.0%)RM Japan, LLCは米国Anytime Fitness, LLCの関係先である。

尚、土屋社長は第4位株主で株主シェア5.4%を有している。


■まとめ