(本記事は、米山 彩香氏の著書『時間もお金も増える習慣』廣済堂出版の中から一部を抜粋・編集しています)
ロールモデルを見つけて「目標」を設定する
「夢」が決まったら、次はそれを具体的な「目標」に落とし込んでみましょう。そうすると、かなう確率がぐっと高くなるからです。
「ロールモデル」の見つけ方
では、どのように「目標」を設定するのがいいでしょうか?
最短最速で結果を出したかったら、「ロールモデル」を見つけましょう。
「ロールモデル」とは、ひと言で言うと「お手本となる人」。
自分が「こうなりたいな」と目標にできる人のことです。
私が独立の夢を、わずか半年でかなえられたのは、このロールモデルを見つけられたのも大きかったのです。
独立を考えはじめた当初、私がロールモデルにしたのは、インターネットビジネスやビジネスコンサルで生計を立てながら、世界中を旅している、ある男性でした。
ネットやSNSで起業や副業に関する情報収集をしていたら、その男性の心惹かれるツイッターアカウントに出会ったのです。
世界各国の絶景の写真が並ぶアカウント。顔出しこそしていませんでしたが、何にもしばられず、自由に世界中を飛び回っている様子は、私の目にとてもまぶしく映りました。
どうしたら、こんな理想の生き方ができるんだろう?
彼の投稿を追ううちに、インターネットビジネスの存在や、そのノウハウを人に教えるビジネスがあると知りました。
SNSで情報を発信したり、人に教えたりすることで、一生、自分が好きなことを軸に生きていけるんだ。
感鉻を受けた私は、すぐに彼の有料のビジネスコンサルに申し込み、彼自身がこれまでにやってきたことをすべて真似てみたのです。
新しいことに挑戦するときは、すべてが手探り状態。
ですが、ロールモデルさえ見つかれば、具体的な目標や「TO DO」を設定できるようになります。
めざしたい像が明確になっていれば、あとはその人が通ってきた道を、同じようにたどればいいだけなのです。
よいロールモデルが見つからない場合は、本の著者から探す方法もあります。
書店に足を運び、自分が学びたい分野について書かれている本を探してみてください。
そして、その著者の名前をネットで検索すると、その人が主催している塾やセミナーの情報が出てきます(もちろん、著者全員が主催しているわけではありませんが)。
本は、自費出版ではなく、商業出版で出されたものを選ぶことも意識しておきましょう。
商業出版されているのは、著者の実績が確かで、ノウハウの再現性も高いということだからです。
その人が有料セミナーなどを開催していればそれを受けてもいいですし、その著書やSNSをチェックしても、今やるべきことが見えてきます。
ロールモデルは何人いてもいい
ロールモデルは、無理に1人に絞らなくても大丈夫。途中で変えてもいい。私自身も、他に何人か目標としていた人がいました。
たとえば、女性としてのロールモデルにしていたのは、弁理士をめざしていた頃に通っていた大学院の教授。
ゼミでとてもお世話になったその先生は、教授として多忙な毎日を送りながらも、いつも身なりが美しく、物腰柔らか。生徒からの人気も高い、かっこよくて優しい、大人の女性でした。
「ああ、こんな女性になりたいな」と思った私は、先生に仕事のことはもちろん、お食事はどうされているのか、どんなご家族がいらっしゃるのかなど、ずいぶんプライベートなこともよく伺っていました。
完璧には真似られませんでしたが、先生の話し方や所作、指導の仕方など、真似できそうなところはよく観察し、少しずつ取り入れるようにしました。
人に教える立場になった今、その経験が大いに活きています。
ロールモデルの一挙手一投足を目で追っていると、その振る舞い方や仕事の進め方が自然と身につくもの。
あなたもぜひ、周りにいる憧れの上司や先輩、いきいきと過ごす友人、身近にいなければ、SNSで見つけた人などをロールモデルにして、彼らの行動を観察してみてください。
そのためには、いつも同じ人と過ごすのではなく、他部署の人や社外の友人と積極的に会うことも必要です。
イベントに参加して、業界や年齢層が違う人たちと交流してみるのもいいですね。
独立後の収入は今の倍をめざす
もし独立を視野に入れているなら、今の自分の倍は稼いでいる人をロールモデルにするのがオススメです。
というのも、独立後の収入は会社員の給料の倍くらいはあったほうがいいのです。
独立すると、ボーナスや家賃補助などの福利厚生もなくなりますし、健康保険なども自分で入らなくてはいけません。
ずっと安定して稼げる保証もなくなるので、余裕を持つためにはある程度の収入が必要になるからです。
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