(本記事は、米山 彩香氏の著書『時間もお金も増える習慣』廣済堂出版の中から一部を抜粋・編集しています)
食事、服…… あらゆるメニューを決めておく
「今日は、どの服を着ようかな?」 「ランチは何を食べようかな?」 「どんなメイクにしようかな?」
毎日着る服や、食べる物について考える時間は、女性にとって楽しいもの。
ですが、1分も無駄にしたくなかった頃の私にとっては、その迷う時間すらも惜しかった。
当時の私は、生活に関するあらゆることを「ルーティン化」していました。
【服装・美容】 着る服は、1週間の予定を見ながらコーディネートを事前に決めておく。たたむ時間がもったいないので、服はすべてハンガーにかけていました。
参考にしていたのは、女性誌の「1週間(1ヶ月)着回しコーデ」企画。
そこに載っている服を、ほぼそのまま購入していました。これを着ておけば間違いないと思ったからです。
一方で、靴は歩きやすさを重視して選んでいました。足を痛めたりすると、よけいな時間を取られてしまうためです。
と言っても、オシャレにこだわりがなかったわけではありません。
キレイめのOLになりたかったので、そのテイストに合った雑誌を選ぶようにしていましたし、自分に似合っているか不安なときは、アパレル関係の友人に辛口アドバイスをもらうことも。
メイクで使うアイテムは、百貨店のコスメカウンターで美容部員さんに似合うものを選んでもらっていました。
自分であれこれ調べたり、試したりするよりも、プロに聞いたほうが早いからです。
少しの工夫で、時短とオシャレは両立できるのです。
【食事】 毎日の食事もメニューを決めていました。
朝はクロワッサンとカフェラテ。昼はファストフード店「サブウェイ」の日替わりサンドイッチを15分で食べ終え、残りの45分で勉強。
夕飯はコンビニのサラダパスタを、スクールの授業が始まる前に自席で済ませるのが定番でした。
私は一度ハマると同じものを食べ続けるタイプなので、毎日同じメニューでも全然飽きなかったのです。
実は、時間に余裕ができた今も、朝ご飯と夜ご飯のメニューは固定化しています。
健康を考えて、朝は豆乳ヨーグルトとバナナ、夜も外食は少なく、家で豆乳ヨーグルトと、焼いた高野豆腐にスモークサーモンやサラダを挟んだ手作りサンドイッチを食べています。添加物を摂らなくなったことで体調がすごくよくなりました。
私の例は少々極端かもしれませんが、とにかく自分の時間を作りたい方は、ぜひこうしたルーティンも取り入れてみてくださいね。
いちいち迷ったり、考えたりする時間を減らせます。
作業場所を変えるだけで、効率アップ
あなたは、勉強や仕事など、やらなければいけないことがあったとき、すっと作業に入れるタイプですか?
答えがYESの方は読み飛ばしてくださってかまわないのですが、集中モードに入るのに時間がかかってしまう方には、作業場所を変えるのをオススメします。
実は、私自身も完全に後者のタイプ。
こんな本を書いていると、ものすごく意志が強い人だと思われそうですが、そうではありません。
たまっているタスクをこなそうと早い時間に帰宅したのに、なんとなくパソコンでYouTubeを見はじめ、気づくと1時間くらい経っていた……。こんなことがよくありました。
これを毎日繰り返していたら、とんでもないタイムロスですよね。
それを解消するために思いついたのが、場所を変えることだったのです。
月額9000円のワーキングスペース
会社の仕事を終えた後、私が勉強するために足を運んでいたのは「六本木ヒルズライブラリー」という施設でした。
ここは六本木ヒルズの49階にある会員制ライブラリーで、月額9000円でスペースを自由に使えます。
高層階なので眺めがよく、置いてある本は読み放題。集まる人たちもビジネス意識の高い人ばかりなので、いい意味で緊張感があり、勉強に集中するにはもってこいの場所でした。
どんなに疲れていても、やる気が起きない日も、この場所に足を踏み入れると「さあ、やるぞ!」という気になれる。
私のように気持ちの切り替えが苦手な方はぜひ、自宅とオフィス以外に集中できる場所を見つけておきましょう。
もちろん、混んでいないカフェやファミレスでもいいでしょう。
私の場合は、月額契約の施設にしたことで、「せっかくお金を払ったんだから行かなきゃ」と思えました。
おかげで、休みの日も千葉県の自宅からわざわざ六本木まで行くことで、資格試験の勉強や独立の準備に集中できました。
最優先事項に時間を使う
ここまでご紹介してきたことを一つひとつ実践していただくと、あなたには確実に「自由な時間」が増えます。
では、自分の理想のライフスタイルを実現させるためには、捻出した時間を何に使うのがいいでしょうか?
睡眠も「予定」として書き入れる
時間に余裕が出てきたら、「最優先事項」に時間を使うことを意識していきましょう。
そのためには、1日のスケジュールの中に、そのための時間を組み込んでおきます。
たとえば、健康のために睡眠を8時間取りたいのだったら、「23時〜7時 睡眠」とスケジュール帳に書き込んでおく。
そこに仕事や他の予定が入らないよう、あらかじめブロックしてしまうのです。
そんなことまで書いておくの?と思うかもしれませんが、これをやらないと、永久に自分の時間は手に入りません。
少しでも余裕ができたら、自分がやりたいことを「予定」として確保する習慣を作っていきましょう。
といっても、いきなり理想のスケジュールを書き込む必要はありません。今できる範囲で大丈夫です。
私自身も、家族との時間を大切にするために、「週に1回家族との食事の予定を入れる」と書き込むことからはじめました。
こうして、最優先事項に使う時間の割合を徐々に増やしていけばいいのです。
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