(本記事は、米山 彩香氏の著書『時間もお金も増える習慣』廣済堂出版の中から一部を抜粋・編集しています)

時計,お金
(画像=PIXTA)

1分も無駄にしないスケジュール

必要になってくるのが「時短の習慣」です。

習慣さえ作ってしまえば、自分で時間をコントロールできるようになり、やりたいことに時間を割けるようになります。

すると、着実に成果を出しながらも、一生ゆるく生きることも夢ではなくなるのです。

時間は能動的にコントロールする

おそらく、本書を手に取ってくださっているのは会社員の方がほとんどでしょう。

会社員の方は、会社に自分の時間の大部分をコントロールされてしまいますよね。

オフィスで自由になれる時間といったら、昼休みくらい。

それすらも、仕事が立て込んでいるときはろくに取れなかったりします。

私にもそんな会社員時代がありましたが、周りがみんなそうだと昼休みすらあまり取らなくなります。

残業なども同じですね。残業がよしとされる会社にいたときは、毎日の残業が当たり前だと思っていました。

しかし、30歳という節目の年を目前にして、自分の理想の在り方を真剣に考えたとき、あまりに自分の時間を会社にコントロールされすぎていると気づいたのです。

このままでは、私の望む生き方は永遠に実現できない。

これからは自分の時間を「能動的にコントロール」していこう。

そう決意しました。

スキマ時間も1ヶ月で11時間以上になる

最初にやったのは、退社時間を決めること。

会社を辞めて独立したかった私は、とにかく副業や勉強のための時間を捻出したかった。よって、定時で帰ることをマイルールにしました。

といっても、それだけでは、自分の時間は足りません。

そこで私は、退社時間から逆算し、「1分も無駄にしないスケジュール」を立てることにしました。

当時、私がやっていたのはこんな方法です。

大きな手帳を用意し、まずは打ち合わせ、クライアント訪問、提出書類の締め切りなど、自分の都合ではずらせない仕事の予定を書き込む。

そこから逆算して、スキマ時間がどのくらい捻出できるかを計算します。

ここで大事なのは、「1分も無駄にしない」こと。

私は、通勤や外出中の電車移動時間はもちろん、会議と会議の間の5分間や、トイレに行く5分未満のわずかな時間すらも「利用時間」ととらえて、スマホで勉強や起業準備をしました。

会社にいる間のわずかなスキマ時間も惜しかったのです(タバコ休憩が許されていたので、スキマを利用した数分の勉強休憩も許されるだろう、という気持ちもありました)。

一つひとつはほんの短いスキマ時間でも、1日、1週間と積み重ねれば、かなりの時間を捻出できます。

毎日会社で合計30分間のスキマ時間があったとすれば、平日のみで単純計算しても1週間で150分間、1ヶ月で11時間以上にもなる。

その時間を同僚とのおしゃべりにあてる人と、自分のステップアップのために使う人とでは、大きな差がつきます。

会議待ちの5分でSNS

スキマ時間を計算できたら、次はその活用方法を考えておきます。

私は会社員時代、1分以上の時間はすべて「スキマ時間」ととらえ、10分ならこれ、5分だったらこれをやろう、と時間ごとに「こなすべきタスク」を細かく設定していました。

たとえば、副業としてインターネットビジネスをはじめた頃のスキマ時間タスクは、次のように設定しました。

【1分】
・ツイッター、インスタグラムなどでいろいろな人の投稿に「いいね」をする
・自分に興味を持ってくれそうな人をフォローする
【5分】
・ブログ、ツイッターなどで発信するためのネタづくり。
 (上司の名言や、ビジネスに役立ちそうな日常の学びをメモするなど)
・あらかじめ用意しておいた投稿を発信する。
・コメントのチェックや返信。

インターネットビジネスで収益をあげるためには、多くの人に私のメルマガに登録してもらう必要があったので、スキマ時間にはSNSで自分の認知を広げる活動をしていました。

SNSは5分未満、しかもスマホ1台でできることがたくさんあって、場所も選ばず、スキマ時間の有効活用にはぴったりだったのです。

特にツイッターは「1日10ツイート」を自分でノルマとしていたため、スキマ時間の活用が大いに役立ちました。夜中にまとめて発信するのではなく、分散させたほうが多くの人に見てもらえるからです。

SNS以外にも、スキマ時間でできることはたくさんあります。

たとえば、

  • 電車に乗っている間、仕事に関連するニュース記事を読む。スマホでブログを推敲する。各種アイデアを考える。
  • 教材をイヤホンで聞きながら音声学習をする。
  • 会議がはじまるまでの待機時間はメールやLINEの返信をしたり、TOEICや資格取得の勉強をする。

などです。

淡々とこなせば「自由な時間」は手に入る

以上のように、自分の中で優先順位が高いものを、あらかじめ小分けのタスクにしておき、それを淡々とこなしていきました。

やらなければいけないことを少しずつでも進めておけば、精神的余裕も持てます。

弁理士をめざしていた頃は、わずかな時間も惜しんで必死に勉強していましたが、スキマ勉強のおかげで、帰宅後ガッツリ勉強時間を取れないときも不安になったり、焦ったりせずに済みました。

それから、あらかじめタスクを分刻みでスケジュールに組み込んでおけば、他の不要な予定を入れずに済みます。

周りに振り回されなくなることも、スキマ時間活用のメリットの一つです。

やりたいことが決まっている人はもちろん、決まっていなくて考えたい人も、スキマ時間をぜひ有効活用してください。

時間もお金も増える習慣
米山 彩香
1987年生まれ、千葉県出身。女性起業ビジネスプロデューサー。 理系大学卒業後、大手電機メーカーに就職。会社員として働きつつ、大学院に通いながら、弁理士を目指すも挫折。その後も、転職を繰り返す。 昼休みの30分から副業を始めたところ、わずか1カ月で会社員の月収を超える。それがきっかけで会社を退職し、起業。事務所・従業員なしで、独立1年目から億単位の収益をあげる。 現在は、1日実働2時間で、ゆるく、楽しく、気ままに毎日を過ごし、好きなときに、海外旅行を楽しむ生活を送っている。

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