3.0Lモデルに比べて約100kgも軽い! 2.0Lターボエンジン搭載の「GRスープラ2.0」が欧州で発売。200台限定モデルの「FUJI SPEEDWAY LIMITED EDITION」も設定

 トヨタ自動車の欧州部門であるTOYOTA MOTOR EUROPE(トヨタ・モーター・ヨーロッパ)は3月17日(現地時間)、2020年モデルのGRスープラに2リットルターボエンジンを搭載した「GRスープラ2.0」をラインアップし、欧州市場で発売した。また、発売記念モデルとして「FUJI SPEEDWAY LIMITED EDITION(富士スピードウェイ・リミテッドエディション)」を設定。販売台数は200台の限定だ。

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▲トヨタGRスープラ2.0 パワーユニットにはダイレクトインジェクションを採用した1998cc直列4気筒DOHC16V・variable valve lift control(intake)&variable camshaft timing(intake&exhaust)+ツインスクロールターボエンジンを搭載。写真は200台限定モデルの「FUJI SPEEDWAY LIMITED EDITION」

 新設定のGRスープラ2.0は、パワーユニットにダイレクトインジェクションを採用した1998cc直列4気筒DOHC16V・variable valve lift control(intake)&variable camshaft timing(intake&exhaust)+ツインスクロールターボエンジンを搭載。10.2の圧縮比から258hp(190kW)/5000~6500rpmの最高出力と400N・m/1550~4400rpmの最大トルクを発生する。また、電動式ウェストゲートバルブでブースト圧を緻密に制御することで、より低回転域からターボを作動させることを可能とした。組み合わせるトランスミッションは専用セッティングの8速スポーツAT(8HP51)で、ファイナルドライブは3.154に設定。走行モードとしては、NORMALとSPORTの2パターンが選択できる。性能面では、0→100km/h加速が5.2秒、最高速度が250km/h(電子リミッター作動)を実現した。

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▲2.0Lエンジンは10.2の圧縮比から258hp(190kW)/5000~6500rpmの最高出力と400N・m/1550~4400rpmの最大トルクを発生。電動式ウェストゲートバルブでブースト圧を緻密に制御することで、より低回転域からターボを作動させることを可能とした

 車体構成については、3リットルエンジン仕様と比べて約100kgの軽量化を果たし(1395kg)、同時に6気筒から4気筒となることでエンジン長が短くなって質量がさらに中心寄りとなり、前後重量配分は50:50の理想的なバランスを達成する。エクステリアに関しては基本的に3リットルエンジン仕様を踏襲し、目立った違いはシューズの18インチ化(ホイールは18インチ鍛造アルミ。タイヤはミシュランPilot Sportの前255/40ZR18 95Y、後275/40ZR18 99Y)やテールパイプのΦ90mmクロームフィニッシャー化など。ボディサイズは全長4379×全幅1854×全高1299mm、ホイールベース2470mm、トレッド前1594×後1589mmに設定した。

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▲車重は3.0Lエンジン仕様と比べて約100kg軽い1395kg。同時に6気筒から4気筒となることでエンジン長が短くなって質量がさらに中心寄りとなり、前後重量配分は50:50の理想的なバランスを実現した

 シャシー面に関しては、専用セッティングの前マクファーソンストラット/コイル、後マルチリンク/コイルを採用。操舵機構には、オーバーロールレシオを15.1:1に設定した電動パワーアシスト機構付きラック&ピニオン式ステリアングを組み込む。制動機能には、前Φ330×24mmベンチレーテッドディスク+フローティングキャリパー/後Φ330×20mmベンチレーテッドディスク+シングルポットフローティングキャリパーを装備した。

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▲写真は「FUJI SPEEDWAY LIMITED EDITION」の内装。カーボンファイバー製ダッシュボードトリムインサートやレッド&ブラックのアルカンターラスポーツシートなどを特別装備する

 内包するインテリアは、8.8インチタッチスクリーンディスプレイや4スピーカー+100Wオーディオシステム、ブラックアルカンターラのスポーツシートなどを標準装備したことがトピック。また、オプションとして、ナビゲーションシステムやオンラインサービスとのリンク接続が可能となる「コネクトパック」、12スピーカー+425WのJBLプレミアムサウンドシステムやヘッドアップディスプレイ、ワイヤレススマートフォン充電器、ブラックレザー内装など上質かつ利便性の高い機能が備わる「プレミアムパック」、アクティブディファレンシャルや19インチアルミホイール&タイヤ(前255/35ZR19 96Y、後275/35ZR19 100Y)、強化ブレーキ(前Φ348×36mmベンチレーテッドディスク+4ポットフィックスドキャリパー/後Φ345×24mmベンチレーテッドディスク+シングルポットフローティングキャリパー)などをメニューとする「スポーツパック」を用意した。

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▲3.0Lエンジン仕様と比べてノーズが軽くなったことでハンドリングの軽快さが向上。性能面では0→100km/h加速が5.2秒、最高速度が250km/h(電子リミッター作動)を実現した

 限定モデルのGRスープラ2.0「FUJI SPEEDWAY LIMITED EDITION」については、外装にホワイトメタリックのボディカラーと赤いドアミラーハウジング、19インチマットブラックアルミホイールなどを、内装にカーボンファイバー製ダッシュボードトリムインサートやレッド&ブラックのアルカンターラスポーツシートなどを特別装備したことが特徴。また、コネクトパックとスポーツパックを標準で採用している。

Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER