※本連載は日本でまだ翻訳されていない海外のビジネス書を紹介しています、書籍タイトルは著者による翻訳です

古今東西、様々なビジネスマンが考え続けたテーマとして、「どのようにして成功するか」というものがある。多様な方法論が展開される中、新しい視点で語られる書籍が発表された。それがこの、『反逆者のアイデア』である。

書籍概要

Rebel Ideas
Rebel Ideas『反逆者のアイデア』
マシュー・サイード著
出版社:John Murray
発売日:2020年3月31日
ジャンル:ビジネス

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書籍のタイトルを日本語にすると、「反逆者のアイデア」…ビジネス書としては、なかなか衝撃的なタイトルと言える。 この書籍で紹介されている内容は、一言で言うと、どのようにして成功を掴むか、ということだ。特に、考え方を変えることで成功に近づく、というスタンスで論理が展開されていく。

世の中には、成功論と呼ばれる内容を書いた書籍はたくさん存在している。それこそ、ビジネス書のメインコンテンツと言っても過言でないといえるほどである。 しかし、成功という具体的な目標に対して、考え方だけに焦点を当てた書籍はそこまで多くなかった。

しかもこの書籍の特徴的なところは、「考え方」に焦点を当てながら、精神論に終始することなく具体的に論理を展開している点である。 書籍内では、9.11やエベレスト登山など、様々な特色ある場面についてケーススタディとして紹介されている。つまり、著者の展開する「考え方」の論理について、現実に起きた場面を根拠に、現実的に述べられている。

考え方を変えることで、世界は変わる。本当の意味での成功を手にしたいビジネスマンであれば、一度は目を通しておきたい書籍と言える。

この本をおすすめする読者層

世の中には、成功論と呼ばれるジャンルが存在している。ビジネスリーダーや経営者、あるいはキャリアアップを志すビジネスパーソンであれば、この分野の書籍は少なくとも一冊は読んだことがあるのではないだろうか。 しかし、この書籍は、従来の成功論と同じように、ビジネスや人生において成功を手にするにはどうしたら良いのか、という点をテーマにしつつ、これまで述べられてきたどの論理とも異なる論理を展開している。

マシュー・サイード氏によると、物事を成功に導く鍵は、その人の考え方だということだ。自分を取り巻く世界を多様な視点で捉え、考えを巡らす能力こそが、成功のために欠かすことのできないポイントであると彼は考えている。

この書籍は、これまでに成功論と呼ばれるジャンルの書籍を読んできた人にこそ読んでほしい内容となっている。この一冊が、これまでの読書歴とそこから得た知識を覆すことすらあるかもしれない。 これからの時代を生き抜くビジネスマン、事業を成功に導きたい経営者やビジネスリーダーと呼ばれる方々には、ぜひ一度手に取る価値のある書籍と言える。

著者について

マシュー・サイード氏は、独特なキャリアのある作家ということができる。 10年近くに渡り、イングランドにおいてトップクラスの卓球選手として活躍していたが、その後ジャーナリストへ転身。現在ではジャーナリストとしての活動に加え、書籍の執筆やスピーカーとしての活動など、多方面で精力的に活動している思想家の一人となっている。