【目次】
①️グッドパッチIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【6/30更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【6/15更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- 株式会社グッドパッチ
- コード
- 7351
- 市場
- マザーズ
- 業種
- サービス業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役社長 土屋 尚史 /1983年生
- 会社住所
- 東京都渋谷区鶯谷町3番3号
- 設立年
- 2011年
- 社員数
- 174人(2020年4月30日現在)
- 事業内容
- UI/UX デザイン支援事業
- URL
- https://goodpatch.com/
- 資本金
- 455,754,000円 (2020年5月27日現在)
- 上場時発行済み株数
- 7,173,260株
- 公開株数
- 659,800株
- 連結会社
- 3社
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/06/11→610~690円に決定
- ブックビルディング期間:2020/06/15 - 06/19
- 公開価格決定:2020/06/22→690円に決定
- 申込期間:2020/06/23 - 06/26
- 上場日:2020/06/30→初値2,757円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:大和証券
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 大株主
- 土屋尚史 42.43%
- DG Lab1号投資事業有限責任組合 10.57%
- (株)DGベンチャーズ 10.57%
- (株)ブルーローズ 8.24%
- FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合 7.93%
- Salesforce Ventues LLC 3.08%
- MSIVC2016V投資事業有限責任組合 2.64%
- 實方ボリス 2.14%
- SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合 1.62%
- 松岡毅 0.92%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/08 単体実績
643,694 -257,912 -275,284 465,418 - 2018/08 連結実績
1,371,260 -11,726 -22,219 411,024 - 2019/08 連結実績
1,683,269 83,678 57,389 463,396 - 2020/02 中間連結実績
1,121,332 160,537 170,162 634,645 - ロックアップ情報
- 指定された株主は上場後90日目の2020年9月27日まで、または上場後180日目の2020年12月26日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 4億5526万2000円(659,800株×690円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 634,400株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- 株式会社グッドパッチ<7351>は企業のデザイン戦略立案などを手掛ける企業である。企業のWebサイトやWebサービスなどのWebデザイン中心にサービス提供を行っている。
■事業内容詳細
同社は下記の2事業を展開している。
・デザインパートナー事業
・デザインプラットフォーム事業
●デザインパートナー事業について
デザインパートナー事業では、顧客の新規事業の立ち上げ、既存事業のリニューアル、企業のデザイン戦略立案、デザイン組織構築支援などを行っている。主にWebサービスやスマートフォンアプリ等のデジタルプロダクトのデザイン開発を進めたい顧客企業に対し、同社のデザイナーがデザインプロジェクトをリードしながら顧客が必要とするデザインの実現を支援している。
具体的には下記3領域を展開している。
・Experience Design(UI/UX)領域(プロダクト)
スマートフォンやSaaSのアプリケーション等のデジタルプロダクトにおけるUI/UXデザイン支援(戦略立案・企画・設計・開発支援)を行う
・Brand Experience領域(コーポレート・組織)
顧客企業の経営ビジョン・ミッションを基点とした組織デザインやブランドイメージのデザインを行う
・Business Design領域(戦略・ビジネスモデル)
顧客企業のデジタルにとどまらないプロダクト全般における戦略・ビジネスモデルのデザインを行う
デザインパートナー事業では2020年8月期Q2時点で月平均26.3件の案件を手掛けており、また月の平均プロジェクト規模は4.9百万円である。
また事業拡大とともに人員も拡大しており2020年8月期Q2時点で社内外合わせて208名の人員で事業を展開している。
●デザインプラットフォーム事業について
デザインプラットフォーム事業は、デザインパートナー事業によって行われるデザイン支援を様々な側面からバックアップする事業である。
具体的には下記サービスを提供している。
・デザインが有効活用され、プロダクトとしてリリースまでのプロセスソフトウェア(「Prott」、「Athena」)
・デザイナー採用支援サービス「ReDesigner」
・クラウドソーシング「Goodpatch Anywhere」
■2019年8月期部門別損益
2019年8月期 売上高17億円、営業利益0.8億円
・デザインパートナー事業 売上高13億円、営業利益1.3億円
・デザインプラットフォーム事業 売上高3.6億円、営業利益▲0.6億円
デザインパートナー事業が主力事業である。
デザインプラットフォーム事業は2019年8月期時点では赤字であるが、前期の営業利益(▲1.4億円)に比べ赤字幅は減少しており黒字化まであと一歩の状態である。
■業績推移
2017年8月期 売上高6.4億円、経常利益▲2.6億円、当期純利益▲2.8億円
2018年8月期 売上高12億円、経常利益▲0.4億円、当期純利益▲0.5億円
2019年8月期 売上14億円、経常利益0.9億円、当期純利益0.7億円
2020年8月期(予想) 売上高22億円、経常利益2.1億円、当期純利益2.1億円
増収を続けており2019年8月期に黒字化した。2020年8月期も増収増益を予想しており、売上高20億円、経常利益及び当期純利益の2億円の大台突破を予想している。
2020年8月期Q2累計は、売上高11億円、経常利益1.6億円であり、通期予想達成に向け進捗は順調である。
■財務状況
2019年8月期末時点で資産合計8.2億円に対し、純資産合計4.6億円、自己資本比率56%である。
借入金0.9億円に対し現預金5.1億円を有しており、財務内容に対し特段の懸念事項はない。尚、資産の部における最大の科目は現預金となっている。
■資金使途
IPOにより2.6億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。
・人材確保に係る採用費及び人件費 1.4億円
・同社グループにおける借入金の返済資金 0.6億円
・ソフトウェアの開発等の新規事業への投資 0.4億円
事業拡大・機能拡充のための人材関連投資に調達費用の半数以上が投じられる。
■株主状況
土屋社長が筆頭株主であり株式シェアの42%を有している。また第4位株主(株式シェア8.2%)の株式会社ブルーローズは土屋社長の資産管理会社であり、土屋社長の関連で50%以上の株式シェアが有されている。
第2位株主DG Lab1号投資事業有限責任組合以下、多数のVCファンド等が出資を行っており、VC比率は42%となっている。
尚、VCはIPO後90日もしくは株価1.5倍のロックアップ契約を締結.。
■まとめ