7月下旬からスタートした3月決算銘柄の第1四半期決算発表と並行して行われていた12月決算銘柄の上期決算発表ですが、それも先々週でほぼ終了となりました。その結果をみると新型コロナウイルスの感染拡大を受けて厳しい決算となる企業が目立ちましたが、その一方でそうした環境のなかでもこの上期に増益を確保した銘柄も幾つかみられます。
そこで今回はTOPIX500採用の12月決算銘柄を対象に上期の営業利益が増益となった銘柄をピックアップしてみました。例えば東京応化工業(4186)や電通グループ(4324)では上期の営業利益が前年同期比で5割を超す大幅な増益となったほか、中外製薬(4519)でも上期の営業利益が5割近い増益となっています。また、ヒューリック(3003)やMonotaRo(3064)、大塚ホールディングス(4578)でも2割以上の営業増益となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
関連リンク マネックス証券より】
・手数料引き上げは銀行株を押し上げられるか
・上昇が続く米国株‐今後の注目材料は
・夏の終わり2020
・ジャクソンホール待ちで小動き 新興市場は活況続く
・米長期金利もゼロに向かう必然:低金利下の投資法