先月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表も一部の企業を除いて先々週でほぼ終わりとなりましたが、日本経済新聞の集計によると第1四半期の上場企業の純利益は前年同期に比べて57%減少し大幅な減益となったようです。しかし、このように新型コロナウイルスの感染拡大を受けて厳しい環境となるなかでもこの第1四半期に増益を確保した企業もみられます。

投資のヒント
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そこで今回は期待を大きく上回る増益となり株価が好反応をみせた銘柄を取り上げてみました。具体的には第1四半期の利益がコンセンサス予想を50%以上上回る増益となり、決算発表後に株価が5%以上上昇したものをTOPIX500採用の3月決算銘柄のなかからピックアップしました。例えば第1四半期の営業利益が前年同期比で45%近い増益となりコンセンサス予想の5倍強となったイビデン(4062)では決算発表翌日に株価が急伸し11%以上上げています。

第1四半期の利益がコンセンサス予想を50%以上上回る増益となり株価が5%以上上昇した主な3月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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