7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表も一部の企業を除いて8月中旬でほぼ終わりとなりましたが、日本経済新聞の集計によると第1四半期の上場企業の純利益は前年同期に比べて57%減少し大幅な減益となったようです。しかし、こうしたなかでも会社計画に対して順調なスタートを切った銘柄もみられます。
そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に上期会社予想に対する第1四半期実績の進捗率が70%以上となったものをピックアップしてみました。例えばパーソルホールディングス(2181)や日本触媒(4114)では上期会社予想に対する第1四半期実績の進捗率が90%以上となったほか、宝ホールディングス(2531)やADEKA(4401)、富士通ゼネラル(6755)などでも進捗率が90%に近い水準となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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