【目次】
①️アースインフィニティIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【10/6更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【9/30更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- 株式会社アースインフィニティ
- コード
- 7692
- 市場
- JASDAQ
- 業種
- 小売業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役社長 濵田 幸一 /1970年生
- 会社住所
- 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番28号
- 設立年
- 2002年
- 社員数
- 46人(2020年7月31日現在)
- 事業内容
- 小売電気事業、ガス小売事業、電子機器の製造・販売・卸業
- URL
- https://www.earth-infinity.co.jp
- 資本金
- 87,250,000円 (2020年9月10日現在)
- 上場時発行済み株数
- 3,013,300株
- 公開株数
- 306,000株
- 連結会社
- なし
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/09/28→1,820~1,970円に決定
- ブックビルディング期間:2020/09/30 - 10/06
- 公開価格決定:2020/10/07→1,970円に決定
- 申込期間:2020/10/08 - 10/13
- 上場日:2020/10/16→初値10,410円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:みずほ証券
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:丸三証券
- 引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
- 大株主
- 濵田幸一 73.76%
- 坂本守孝 4.06%
- 上田朝雄 3.04%
- 浅原香織 2.54%
- 津田真奈美 2.03%
- 一氏亮佑 1.72%
- 亀田純 1.72%
- 西村雄治 1.62%
- 松田ありさ 1.12%
- 菰田寛 星名敏雄 藤山勝敏 1.01%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/07 単体実績
1,362,564 61,101 38,143 81,316 - 2018/07 単体実績
2,481,681 101,408 64,784 146,101 - 2019/07 単体実績
3,465,186 229,761 166,738 311,939 - 2020/04 第3四半期単体実績
2,817,124 433,878 304,469 615,381 - ロックアップ情報
- 濵田幸一、坂本守孝、浅原香織、一氏亮佑、白川功は、上場後180日目の2021年4月13日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 6億282万0000円(306,000株×1,970円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- なし
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- 株式会社アースインフィニティ<7692>は民間発電所などから調達した電力を、官公庁や小規模工場などBtoB向けに提供する大阪本社の企業である。
■同社沿革
同社は2002年7月に設立されて、インバーター及びブレーカーの販売を開始した。その後2004年4月に電子ブレーカーの製造・販売も開始して、電力需要家の電気料金の削減に向けたサービスを始めた。
2015年3月に特定規模電気事業者の届け出、2016年に小売電気事業者の登録を行うことで小売電気に参入し、2019年10月からはガスの小売にも参入している。
■小売電気について
小売電気は、一般家庭や小規模工場、店舗、飲食店等を対象とする低圧及び、中小規模工場や中小ビル等の高圧の需要家に対して電力の供給を行う事業である。
同社は需給管理を仲介業者に委託し、民間の発電所から調達した電力及び一般社団法人日本卸電力取引所(JPEX)との間で行う「市場取引」により調達した電力を、一般送配電事業者の有する送配電網を用いて顧客に供給している。
電気の契約は、特別高圧(2,000kW以上:大規模工場やオフィスビル等)、高圧(50kW以上2,000kW未満:中小規模工場や中小ビル等)、低圧(50kW未満(電灯100V・動力200V):一般家庭や小規模店舗、工場等)に分類されるが、同社は中間層を中心にBtoB営業を行っている。
同社の事業は電気及びガスを継続的に販売するストック型ビジネスである。競争激化により、他社への切り替えによる解約が一定割合発生するものの、顧客との契約が継続されている限りサービス提供による継続的な収入を見込むことができる。
■セグメント別損益
2019年7月期 売上高35億円、営業利益2.3億円
・エネルギー事業 売上高32億円、営業利益3.6億円
・電子機器事業 売上高2.7億円、営業利益1.0億円
2020年7月期Q3 売上高28億円、営業利益4.3億円
・エネルギー事業 売上高26億円、営業利益5.2億円
・電子機器事業 売上高1.9億円、営業利益0.8億円
エネルギー事業中心の売上構成である。ただしエネルギー事業、電子機器事業のいずれも黒字化している。エネルギー事業は2020年7月期Q3時点で、2019年7月期の通期での営業利益を上回る数字となっている。
尚、2019年10月よりガス小売に参入しており、2020年7月期よりガス小売の売上が計上されている。
■業績推移
2017年7月期 売上高14億円、経常利益0.6億円、当期純利益0.4億円
2018年7月期 売上高25億円、経常利益1.0億円、当期純利益0.6億円
2019年7月期 売上高35億円、経常利益2.3億円、当期純利益1.7億円
2020年7月期 売上高37億円、経常利益5.5億円、当期純利益3.7億円
2021年7月期(予想) 売上高40億円、経常利益6.2億円、当期純利益4.2億円
順調に増収増益が続いている。2020年7月期は経常利益5億円の大台を突破し、また利益率もアップした。
2021年7月期は営業員の増員(17名→30名)を背景に増収増益を予想している。尚、部門別ではエネルギー事業の売上高38億円(対前年同期比+10%増)、電子機器事業の売上高2.4億円(同▲6.2%減)との予想である。
2019年7月期が公開申請決算期であり、期越え決算でのIPOである。
■財務状況
2019年7月期末時点で資産合計12億円に対し、純資産合計3.1億円、自己資本比率27%である。借入金3.5億円に対し、現預金3.3億円を有している。資産合計のうち最大の科目は売掛金6.6億円である。
キャッシュ・フロー計算書において営業活動によるキャッシュ・フローは2018年7月期▲0億円に対し、2019年7月期+1.2億円とプラスである。尚、2020年7月期は+5.7億円まで拡大している。
■資金使途
IPOにより1.7億円の資金調達を行い、下記使途を予定している。
・エネルギー事業における契約件数増加に伴い増加する電力及びガスの仕入資金 1.5億円
・人員増加に伴い増加する人件費 0.3億円
調達資金の大半は電力及びガスの仕入資金に充当される。
■株主状況
筆頭株主は濱田社長であり株式シェア74%を保有している。
濱田社長が70%以上の株式を保有し、社員中心に個人株主のみの株主構成であり、安定的な株主構成となっている。
■まとめ