7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表も一部の企業を除いて8月中旬でほぼ終わりとなりましたが、日本経済新聞の集計によると第1四半期の上場企業の純利益は前年同期に比べて57%減少し大幅な減益となったようです。しかし、こうしたなかでも通期の業績予想が増益となっている企業もあり、そのなかには最高益更新が予想されるものもあります。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そこで今回は最高益達成に向けて順調なスタートを切った銘柄を取り上げてみました。具体的には通期の営業利益が最高益更新予想となっている3月決算銘柄のなかから上期会社予想に対する第1四半期実績の進捗率が50%以上となったものをピックアップしてみました。例えば前期比3%余りの営業増益で2020年3月期の最高益を更新する予想となっているネットワンシステムズ(7518)では上期会社予想に対する第1四半期実績の進捗率が52%余りとなっています。

最高益更新が予想され第1四半期実績の上期予想に対する進捗率が50%以上となった3月銘柄
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

関連リンク マネックス証券より】
米国株相場展望‐大統領選へ向けて株価はどう動くか
FOMC経済予測に注目 ナスダックの調整度合いの見極めも重要
新総理誕生へ。「デジタル庁」は何を生むのか?
地銀株:「再編期待で買い」は正解か
米国株の下げは自律調整 -下値の目途は?