7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表も一部の企業を除いて8月中旬でほぼ終わりとなりました。期初時点では新型コロナウイルス感染拡大の影響で通期の業績予想を未定とする企業が目立ちましたが、この第1四半期決算では通期の業績予想を発表するところも随分と増えました。しかし、その一方で先行きが不透明として引き続き業績予想を未定とする企業もみられました。

投資のヒント
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しかし、業績予想を未定とする企業のなかにも増益が期待される銘柄もあります。そこで今回は通期の会社予想を未定としているTOPIX500採用の企業のなかから営業利益のコンセンサス予想が増益となっている銘柄をピックアップしてみました。例えばエムスリー(2413)では通期の業績予想を未定としていますが、コンセンサス予想では前期比で32%に近い営業増益が見込まれています。

通期の会社予想は未定ながら増益が期待されている主な3月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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