暗号資産(仮想通貨)イーサリアムのトランザクションが今月17日、2018年1月に記録した最高値を更新したことがわかった。
Etherscanによると、暗号資産バブルで湧いていた2018年1月4日の1日あたり134.98万トランザクションを超え、17日に140.6万トランザクションを記録した。
今年に入ってイーサリアムのトランザクションは上昇を続けている。この背景として、DeFi(分散型金融)ブームの存在が挙げられる。
DeFiはイーサリアムネットワークを利用したプロジェクトが主流であるため、昨今のDeFi銘柄の好調ぶりが、トランザクション最高値の更新を後押しした格好だ。
DeFiは証券、保険、デリバティブ、レンディングなど金融分野において、ブロックチェーンを活用したアプリケーションによって構成される金融システムだ。
また、DeFiは中央管理者を必要とせず、分散型ネットワークによる自律したエコシステムで、誰でもアクセス可能および透明性の高い金融システムだ。
DeFi効果もあってか、今年のイーサリアムは好調な推移を見せている。今年の最高値と一昨年の最安値と比較すると、約5倍も上昇していることがわかる。
なお、今年中にアップグレードが予定されている「イーサリアム2.0」は、ネットワークにかかる負担が軽減されると言われており、非常に注目度が高まっている。
ここ2週間ほどイーサリアムは価格を落としているが、依然として市場に大きな影響を及ぼしていることから、今後もあらゆる情報にアンテナを貼っていくことが重要だろう。(提供:月刊暗号資産)