【目次】
①️プレミアアンチエイジングIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【10/15更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【10/13更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- プレミアアンチエイジング株式会社
- コード
- 4934
- 市場
- マザーズ
- 業種
- 化学
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役社長CEO 松浦 清 /1968年生
- 会社住所
- 東京都港区虎ノ門一丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ森タワー
- 設立年
- 2009年
- 社員数
- 92人(2020年8月31日現在)
- 事業内容
- 基礎化粧品の製造及び販売
- URL
- https://www.p-antiaging.co.jp/
- 資本金
- 15,000,000円 (2020年9月24日現在)
- 上場時発行済み株数
- 8,700,000株
- 公開株数
- 2,350,000株
- 連結会社
- なし
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/10/12→3,700~4,140円に決定
- ブックビルディング期間:2020/10/13 - 10/16
- 公開価格決定:2020/10/19→4,140円に決定
- 申込期間:2020/10/20 - 10/23
- 上場日:2020/09/28→初値5,670円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:野村證券
- 引受証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:みずほ証券
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:楽天証券 (楽天証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:岩井コスモ証券
- 引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:東洋証券
- 大株主
- プレミアマネジメント(株) 49.51%
- 松浦清 46.05%
- 松浦和子 2.24%
- 越智恵美 1.49%
- プレミアアンチエイジング従業員持株会 0.22%
- 外園明美 0.15%
- 河端孝治 0.07%
- 戸谷隆宏 0.07%
- 石田美佳穂 0.05%
- 小林佑季 上村敬吾 畑本尚孝 山下美代子 0.02%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/07 単体実績
2,328,397 4,664 -12,496 36,608 - 2018/07 単体実績
4,975,241 140,892 95,480 132,088 - 2019/07 単体実績
11,929,294 235,860 174,339 306,428 - 2020/04 第3四半期単体実績
14,574,745 819,805 579,613 886,042 - ロックアップ情報
- 松浦清、プレミアマネジメント株式会社、河端孝治、戸谷隆宏は上場後90日目の2021年1月25日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 97億2900万0000円(2,350,000株×4,140円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 34,000株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- プレミアアンチエイジング株式会社<4934>は基礎化粧品の製造及び販売を手掛ける企業である。「ザ クレンジングバーム」シリーズが主力製品となっている。
■同社の取り扱いブランド及び製品
同社は有効成分を適切に配合することにより、効果が実感できる製品を消費者が購入しやすい価格で提供することを方針に、基礎化粧品の製造販売を行っている。
同社ブランドは下記2者より構成されている。
・DUO(デュオ)
2010年2月から展開する同社の主力ブランドである。ブランド展開と同時に「ザ クレンジングバーム」の発売を開始した。「ザ クレンジングバーム」は2020年4月時点でシリーズ累計販売個数1,500万個を突破しており、2019年7月期での売上構成は89%を占めている。
・CANADEL(カナデル)
2019年4月よりブランド展開しており「プレミアムホワイト オールインワン」、「プレミアムリフトオールインワン」の2製品が主力製品である。
■事業モデル
同社製品は「通信販売」、「卸売販売」、「その他」の3つのチャネルで販売されている。
・通信販売
同社の創業時からの主力の販売チャネルであり、2019年7月期の売上構成比は81%。
自社ECサイトで製品販売を行っており、1回の注文毎に購入される「都度販売」に加えて、一定の間隔で同様の製品を継続的に顧客に届ける「定期販売」の2種類が用意されている。売上高における定期販売は2019年7月期で約90%であり、売上の殆どがリピーターから計上されている。尚、これまでの顧客の総アカウント数は1,829,575件(2020年4月末時点)である。
新規の顧客獲得は主にアフィリエイト広告を中心としたインターネット広告が主軸であるが、雑誌やTVCMなどのメディアミックスを行っている。尚、広告費は2019年7月期の売上高の約48%を投じているが、大半がアフィリエイト広告向けの成功報酬形式による支出である。
・卸売販売
2011年10月から化粧品卸売業者と販売代理店契約を締結し、バラエティショップなどの小売店での販売を開始している。卸売業者経由で商品を配布している小売店の数は、2020年4月時点で11,961店である。
・その他
Amazonに出店することで小売としての販売も行い、また海外展開も取り組んでいる。ただし2019年7月期の「その他」の売上構成比は2.4%に留まっている。
■2019年7月期の販売チャネル別売上高
2019年7月期 売上高119億円
・通信販売 97億円(割合81%)
・卸売販売 19億円(同16%)
・その他 2.9億円(同2.4%)
自社ECサイトで販売を行う通信販売が売上高の約8割を占める主力販売チャネルである。
尚、2020年7月期はQ3時点で通信販売の売上高が112億円まで拡大している(全体売上高146億円)。
■業績推移
2017年7月期 売上高23億円、経常利益0億円、当期純利益▲0.1億円
2018年7月期 売上高50億円、経常利益1.4億円、当期純利益1.0億円
2019年7月期 売上高119億円、経常利益2.4億円、当期純利益1.7億円
2020年7月期 売上高205億円、経常利益16億円、当期純利益11億円
2021年7月期(予想) 売上高253億円、経常利益25億円、当期純利益18億円
2019年7月期より急成長を遂げている。また2020年7月期は売上高が伸び損益分岐点を大幅に上回ったことで経常利益16億円となり、2019年7月期の経常利益2.4億円から急増した
2020年7月期も引き続き大幅な増収増益を予想している。
尚、2019年7月期決算が公開申請決算期であり期越え決算でのIPOである。
■財務状況
2019年7月期末時点で資産合計30億円に対し、純資産合計3.1億円、自己資本比率10%である。借入金10億円に対し、現預金7.2億円を保有している。
資産合計のうち、最大の科目は売掛金16億円である。尚、2018年7月期の売掛金7.5億円から急増した結果、2019年7月期の営業活動によるキャッシュ・フローは▲2.4億円とマイナスになっている(2018年7月期は+0.7億円)
ただし2020年7月期末では資産合計68億円に対し、純資産合計14億円、自己資本比率21%まで改善している。営業活動によるキャッシュ・フローも+3.4億円となっている。
■資金使途
IPOにより25億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。
・ECサイト開発費 3.0億円
・採用費及び人件費 6.8億円
・広告宣伝費 12億円
・借入金の返済 3.0億円
調達された資金は主に認知度向上及び顧客基盤拡大のための広告宣伝費に充当される。
尚、公募株数700,000株に対し売出株数1,650,000株であり、売出株の多いIPOである。
■株主状況
筆頭株主(株式シェア50%)のプレミアマネジメント株式会社は松浦社長の資産管理会社である。松浦社長は個人で第2位株主(同46%)でもあり、松浦社長の関係先で95%以上の株式が保有されており、安定的な株主構成となっている。
個人中心の株主構成であり金融機関等の株主参入はない。
■まとめ