2020年10月16日8時時点に西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日15日(木)の米国株は下落。引けにかけて下げ幅を縮小するも、マイナスでクローズしている。ナスダックは0.5%下落。全体的には景気対策協議の進展待ちといったところ。その景気対策協議について、トランプ米大統領は、政権案の規模を最新の1.8兆ドルからさらに引き上げることに支持を示した。そして「自分なら間違いなくこの額を超える規模にする」とコメント。加えて、「合意が遅れている責任は民主党のペロシ議長であると非難。進行を遮っているのは我々ではなく、彼女だ。選挙後まで待ちたがっている。それが共和党への痛手になると彼女は考えている」と語ったとブルームバーグは報道している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の105円台前半からは、オプションが密集しており、豪ドル/円の下落にも関わらず米ドル/円は下げ渋っていたが、本日16日(金)のニューヨークカットで105.00円の28億ドルが消えるため、米ドル/円の下は少し軽くなっている。豪ドル/円は「RBAのロウ総裁が11月の利下げの可能性と、今後3年間は利上げしないことを示唆した」ことがきっかけで、74.26円まで下落。ただ9月24日の安値である73.98円がブレイクできなかった展開。豪ドル/円の4時間足のTD-Comboが、カウントダウンを点灯しているため、豪ドル/円の反発に警戒。米景気対策協議の進展待ちといった局面でもあり、スウィングポジションはいったん様子見したい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。