米国デジタルマネー・ウォレットサービス会社Upholdが主導し、Bittrex、Ledgerなど複数の暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン関連企業の連合体「Universal Protocol Alliance(UPA)」は、パブリック・ブロックチェーン上で取引可能なカーボン・トークンである「ユニバーサル・カーボン(UPCO2)」のローンチを発表した。1日、UPAが公式サイトで明らかにした。

暗号資産
(画像=月刊暗号資産)

このトークンはERC-20標準に基づいており、世界的な環境国際標準化機関である「Verra」が発行するデジタル証明書によって裏付けられている。

UPAの会長・Matthew Le Merle氏は、UPCO2について「私たちが炭素クレジットの購入を通じて支援しているプロジェクトは、アマゾン、コンゴ盆地、インドネシア、その他の熱帯雨林の森林破壊を防止する」「単なる金銭的リターン以上のものを求める新世代の投資家にとって、UPCO2は魅力的な社会的・経済的・環境的メリットを提供する」「気候変動の重要な時期に、UPCO2は世界中の人々が地球のために良いことをし、自分自身のためにも良いことをすることを可能にする」とトークンの意義を述べた。

炭素クレジットとは、先進国間で取引可能な温室効果ガスの排出削減量証明のことを指す。

地球温暖化防止のため、先進国はCO2の排出量上限を決めているが、自国の排出削減努力だけで削減しきれない分について、排出枠に満たない国の排出量を取引することができる。

またMatthew Le Merle氏は「暗号資産と熱帯雨林のカーボンオフセットを組み合わせ、世界中の誰もがアクセスできるようにする」と、今後のUPCO2の展望を語った。

UPCO2トークンは1日から1ヶ月ほどUpholdで取り扱い、その後Bittrex等の取引所に上場される予定だ。

将来的には、世界各地の暗号資産取引所に上場を目指しているという。(提供:月刊暗号資産