日経平均 28,164.34 円 △ 25.31 円
≪東証一部≫
売買高 13億3,547万株
売買代金 2兆8947億3400万円
値上り銘柄数 1,076 銘柄
値下り銘柄数 1,038 銘柄
騰落レシオ(25日) 102.41 %
為替 1ドル=104.21 円
☆ 市況概況 ☆
堅調だがさすがに上値も重い
日本市場が連休中の米国株は上値が重く、日本市場も売り先行となった。ただ、28,000円を割り込んで寄り付きの売りが一巡となると買戻しなどもあって堅調となり、上値を試す動きとなった。それでも積極的に買い上がる材料もなく、目先的な過熱感が強く、新型コロナウイルスの感染拡大も止まらないことなどが嫌気されて上値は重く冴えない展開となった。
昼の時間帯も先物の手仕舞い売りも見られて冴えない雰囲気となったが、後場に入ると前場軟調だったTOPIX指数が堅調となるなど売り急ぐ動きもなく先週末の終わり値を挟んで指数は小動きとなった。買いが入らない以上に売りが出ないという雰囲気で最後まで方向感に乏しく堅調ながらも冴えない展開となった。
小型銘柄もまちまちで、個別の材料での売り買いとなった。東証マザーズ指数は軟調、日経ジャスダック平均は小幅安、二部株指数は大幅高となった。先物はまとまった売り買いには乏しく、指数を動かすような場面もなく、目先の売り買いが中心で方向感は最後まで見られなかった。
売り買いを急ぐような決定的な理由もなく、買われすぎ銘柄の上値は重いのだが売り急ぐ動きがないことで値持ちの良い展開となった。少し下がれば買戻しも入り、少し上がると手仕舞い売りに押されるということで方向感はなかった。上値の重さを嫌気するような動きもあるので、いったん売り急ぐ動きになると買われすぎ銘柄を中心に手仕舞い売りに押される場面も出て来るのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
移動平均同士の乖離も大きくなっており、上値の重さが確認され始めているのでそろそろ調整がみられるだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
3連休明けに「連休明け高」とはならなかったが、案外値持ちの良い展開となった。慌てて売られなければならないような懸念材料もないということなのだろうし、それだけ、資金に余裕もあり、また、何としても買いたいような材料もないということだろう。
積極的に最後まで買い切るような楽観的な見方もなく、腰の据わった買いが全体を押し上げるでもなく、まだまだ買戻しが主体という雰囲気だ。ここからさらに上値を買い上がるにはもう少し時間も必要だと思う。いったん動きが止まると手仕舞い売りも嵩んでくるだろう。
動いているうちは動いている方に乗るということなのだろうが、逆に言えば動くまでは何もせず、目先の値動きに連れて上がれば売り、下がれば買うということなのだろう。買い急がなければならない材料とすれば今のうちに買っておかなければ上がるということなのだろうが、上がらないとなると買い急がないということなのだろう。
依然として堅調な相場だが、上がるから買うという買いが主体ということなのだろう。下がらないから売らないということで下がらないが、上がらないから買わないということで上がらないのだろう。次は下がるから売るになるのか、上がるから買うになるのかで方向決まるのだが、上値の重さが嫌気されると上がらないから買わないが下がるなら売るに変わるのだろう。
明日の相場見通し
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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