「貯金しなきゃいけないと思っていても貯められない」。そんな悩みを抱えていませんか?実は3つのコツを押さえれば、貯金は比較的簡単にできます。来年の今頃は預金残高がプラス100万円になっているように、ぜひこの記事を読んでコツをつかみ、実行してみてください。

1ヵ月3.5万円貯金すれば、1年で100万円を達成できる

1年で100万円貯める方法!3つのコツを知れば達成できる
(画像=PIXTA)

1年で100万円を貯金しようと考えても、「そんなの無理!」と思うかもしれません。でもそれは、毎月の給料だけで100万円貯金を達成しようと考えるからです。実は過剰な節約をしなくても1年で100万円を貯めることは可能です。賞与制度(ボーナス)のある企業に勤めている人の例でみてみましょう。

厚生労働省が発表した2019年9月分の毎月勤労統計調査によれば、毎月決まって支給する給与の一人平均が26万5,037円、夏季賞与の一人平均が38万1,520円となっています。26万円の給与1年分と38万円の賞与が2回と考えると年収は388万円です。手取りだと月収は約21万円、賞与合計は約60万円になります。

この賞与を丸ごと貯金に充てるとすれば、月々の給与から貯める分は年間40万円で済みます。40万円を12ヵ月で割ると約3.3万円です。ちょっと多めに見て3万5,000円を貯金に回せば、1年で100万円を貯められるという計算になります。

この基準は、もしかしたらあなたが実際にもらっている年収よりずっと低いかもしれません。だとするなら、もっと余裕をもって100万円貯金を達成できるということです。

1年で100万円を貯めるための、3つのコツ

ではここからは、1年で100万円を貯めるためのコツを3つご紹介しましょう。

コツ(1)会社の財形貯蓄制度で確実に貯める

「手元にお金があるとどうしても使ってしまう」という方もいるのではないでしょうか。そんな方は、会社で財形貯蓄制度を導入しているならそれを利用しましょう。

給与から天引きしてしまえば、残りの金額でどうにか工夫して生活していくしかありません。つまり、所得税や住民税、社会保険料のように「最初から手元に来なかったもの」とすれば、大した痛みも感じずにお金を貯めることができるのです。

コツ(2)固定費を見直して月々の支出を減らす

月々の支出を減らすのも一つの方法です。といっても、食費を減らして健康を損ねては元も子もないので、月々の固定費を見直してみましょう。特に「大して使ってもいないのに毎月支払っているお金」は断捨離の最優先項目です。

ここ最近利用できていない動画サービスや有料ウェブサイト、メルマガ、フィットネスクラブなどはありませんか?こうしたサブスクリプションサービスの利用を見直し、全く利用していないものがあるなら思い切って退会してしまいましょう。

コツ(3)毎月の変動費を細かく把握し無駄を洗い出す

まず、1ヵ月間だけでいいので家計簿をつけて、自分が何にどれくらいお金を使っているかを確認しましょう。「家計簿なんて面倒くさい」と思うならレシートを貯めるだけでもOKです。キャッシュレス決済を使っているなら、その明細から履歴を追うこともできるでしょう。

こうした過去の支払いの記録を一つ一つ見ていくと「無意識で何となく使っているお金」が見えてきます。コンビニでなんとなく買ったお菓子やお酒、話題になっていると聞いてつい買ってしまった電子書籍、付き合いで参加した飲み会など、「これはすぐやめられそうだな」と思うものにはチェックを付け、次の1ヵ月間で意識してやめてみましょう。

お金が貯まるだけでなく、より意味のあるお金の使い方を考えるきっかけになるかもしれません。

貯金は具体的な目的や目標があると達成しやすい

本稿では100万円貯金を目標にしましたが、実際はいくらに設定してもかまいません。50万円でも200万円でも500万円でも、自分が「これならできる」と思える金額ならいくらでもいいのです。数字はわかりやすく、すぐに現在の状態が把握できますし、具体的な目標額があると貯めやすいので、自分が目標とする金額を最初に設定しましょう。

さらに、「資格試験を受けるのに50万円必要」、「結婚式に100万円必要」というように、具体的な目的があるとより貯めやすくなります。明確なゴールがあると、人間は目的を実現しようとして発奮するものです。

お金を貯めようと思うなら「目標の貯金額」そして「貯める目的」を設定しましょう。きっと挫折しにくくなるはずです。(提供=auじぶん銀行)

執筆者:鈴木まゆ子(税理士・税務ライター)

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