日経平均   28,822.29 円 △ 190.84 円
≪東証一部≫
売買高    10億1,645万株
売買代金  2兆1050億4400万円
値上り銘柄数 1,449 銘柄
値下り銘柄数 654 銘柄
騰落レシオ(25日) 102.29 %
為替 1ドル=103.74 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

最後は買戻しも入り高値引けだが、決算発表を控えて方向感に乏しい展開

先週末の米国株がまちまちとなり、決算発表を控えた週ということでもあり、寄り付きから持高調整の売り買いに右往左往する展開となった。ただ、寄り付きからの売り買いが一巡となると値持ちの良い展開となり、戻りを試す動きとなった。ただ、積極的に買い上がるというよりはたまたま指数に影響の大きな銘柄がちょっとした買戻しで高かっただけという雰囲気で方向感に乏しい展開となった。

昼の時間帯も特に動きはなく、後場に入ってからも閑散小動きとなった。決算発表を控えての持高調整も一段落となったようなことで、動かないから動かないという雰囲気で指数は全く動きが見られなかった。最後は上値の重さから手仕舞い売りに押されるか、値持ちの良さから買戻しが入るかというところだったが、まとまった買い戻しも入り高値引けとなった。

小型銘柄も冴えないものが多く、東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均は軟調だったが引けを意識する時間帯から買い直され堅調だった。二部株指数は指数に影響の大きな銘柄が大幅高となったことで大幅高となったが、ほとんどの銘柄は冴えない展開だった。先物もまとまった売り買いは少なく、指数を動かすこともほとんどなく、方向感が出るということもなかった。

一昔前の月曜日のように閑散小動き、様子見気分の強い相場となった。積極的に買い上がるような材料がないことに加え、持高調整の売り買いさえも一段落となった格好だ。ここからは決算発表への反応が気になるが、好材料は出尽くしとなるものが多くなるのではないかと思う。特に指数の影響の大きな銘柄は好決算でも売られるということもあるのだろう。日経平均は特に上値も重くなりそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
引け値ベースでの高値更新となった。特に買い上がる材料があったということでもないが持高調整の買戻しが指数を押し上げたということだろう。ここから上値も重くなりそうで、高値圏での保ち合いが継続ということだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

先週末にかけての下落で早くも反動高のような形となった。売り方の買戻しがすぐに入るということもあるのだろうが、押し目を待っている向きも多いということだろう。買える銘柄を買えばいいのだがあがっていたものが下がると買いたいということなのだろう。

米国では好調な決算発表も明暗を分けたりしているが、日本市場でもここから決算発表がみられるなかで買われすぎている銘柄などがさらに買われるのだろうか。おそらく好決算でもよほどの好決算でないと買い先行となったあとは冴えないというようなことになるのだろう。

逆に売られている銘柄は芳しくない決算でも買われるということになりそうで、ここからは売られている銘柄の反発を期待してみるのも良いだろう。売られている銘柄が決算発表でさらに売られることになればそれこそさらに売られすぎなのだから短期に戻すことが期待される。

案外値持ちの良い展開が続いているのだから、決算発表で買ってやろうという人よりも決算発表で売ってやろうという人の方が多いのではないかと思う。基本的には好調な決算発表で買われたところを売る、売られたところを買うということで良いのだろう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。