日経平均   28,546.18 円 ▼ 276.11 円
≪東証一部≫
売買高    10億7,061万株
売買代金  2兆3130億5100万円
値上り銘柄数 830 銘柄
値下り銘柄数 1,276 銘柄
騰落レシオ(25日) 99.67 %
為替 1ドル=103.74 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

好決算発表銘柄も上値が重く買われすぎの修正もあって軟調

米国株はまちまちとなったが、昨日の上昇の反動もあって売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後も買い気には乏しく冴えない展開が続いた。昨日のような買いも見られず、買われすぎ銘柄を中心に手仕舞い売りに押されるものがみられ、好調な決算を発表したハイテク銘柄も上値が重く、冴えない展開となった。

昼の時間帯も特に買い気は見られず、手仕舞い売りに押される展開となり、後場が始まると前場の安値を更新して始まるなど冴えない展開となった。それでも底堅さも見られ戻りかけたのだが改めて戻りの鈍さが確認されると手仕舞い売りを急ぐ動きなどもあって下げ幅拡大となった。引けを意識する時間帯には買戻しも見られたがやはり戻りは鈍く、結局は手仕舞い売りも嵩んで安値圏での引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物もまとまった売り買いは少なく、散発的に見られた売り買いも指数を大きく動かすということでもなく、終始指数の後追いという感じだった。買い気に乏しい雰囲気でちょっとした手仕舞い売りに押される場面もあった。

昨日は引けに買いが入ったがその反動というような雰囲気で買い気に乏しい展開だった。売り急ぐとかまとまった売りが出るという感じでもなく、買いが入らないからちょっとした売りに指数が押されるというような雰囲気で終始冴えない展開となった。当面決算発表に反応しながらも材料出尽くしということで買われすぎた銘柄を中心に売られそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
改めて上値の重い展開となった。今度は下値の節目を試す動きになりそうで、まずは28,500円、そして28,000円や27,500円水準を試すこともありそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

28,800円が上値の目途という雰囲気になっている。改めて上値の重さが確認された形となった。日本電産(6594)の決算発表に対する本日の株価の動きを見ても、想定されたとは言え、かなり織り込み済みということになっている。

今週はハイテク銘柄の決算発表も多く、東京エレクトロン(8035)などを筆頭に既に大きく買われているものも多く、好調な決算、上方修正などが見られてもなお、買われすぎという雰囲気になってきそうだ。先行きの見通しが好調なところまで織り込まれているということだろう。

昨日も述べたようにやはり織り込み済みということで指数全体も上値が重くなると思う。そして29,000円を付けないとなると今度は下値を試す動きになるのだろう。売り急ぐということでもないのだろうが、想定よりも慎重な見方をするような決算が出ると一気に売られるということもありそうだ。

あるいは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で芳しくない決算が相次ぐということになると売られるのだろうし、楽観的な見方も決算が出揃ってくれば少し悲観的になってくるのかもしれない。それでも楽観的な見方が多いということであれば逆に大きく調整するかもしれない。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。