本記事は、安田正氏の著書『超一流の強運力』(ポプラ社)の中から一部を抜粋・編集しています
変化の兆しに気づく【半年後】
このように私の20代は、本業と副業に精を出し、ほとんど無駄遣いのない生活を続ける、華々しさのかけらもないものでした。
そんな私が最初にお金の変化を感じたのは、社会人になって半年くらい経ったときのことです。
いつものように通帳を眺めていると、毎月1、2万円くらい残るようになったことに気づきました。ある日、
「あれ?実感はないけど数字が増えている……」
と思ったのを覚えています。
毎月1、2万といえばわずかな額ですが、入社から半年ではそんなものでしょう。当時は結婚する友人が多く、お祝い金を払うのも大変でしたが、通帳にはわずかながら貯まっていたのです。
この時点で、私の「夢」である「お金を貯めたい、稼ぎたい」へのささやかな一歩を踏み出したことになります。
「強運の一歩」とは、たいがいこんなふうに始まります。その変化の多くは、ほんの些細なことなので、ぜひ見逃さないようにしてください。
そうでないと 「本当にこんな努力でいいのか」 「本当に夢に近づいているのか」 「そもそもやる意味があるのか」 などと気持ちが萎えてしまいます。
しかし、半年間、「夢」に向かって行動すれば、必ず変化の兆しが現れます。それはほんの小さな兆しですが、どんな偉大な「夢」に到達した人であっても、最初は小さな達成から始まっています。**
それをぜひ、心に留めておいてください。
強運ポイント
ゴールへ向かって半年後の小さな達成を見逃さない。
半年までに9割が挫折する
私の事例からもわかるように、「夢」への第一段階は、おおよそ半年くらいで変化の兆しが感じられるようになることです。
しかし、この半年の間に多くの人が挫折しています。
三日坊主という言葉があるように、すぐやめてしまうのです。
いや、三日坊主どころか、せっかく「夢」を持ったのに一歩も踏み出さずにいる人もたくさんいます。私の感覚では、一歩も踏み出さない人が9割くらいいるでしょう。
あなたはいかがでしょうか?この本を読み、
「よし!強運になるぞ。僕の夢は〇〇にしよう!がんばろう」
と意気込んだとします。
しかし、日常に戻れば仕事があり、帰宅して晩ご飯を食べ、時にはビールを飲み、ついついYouTubeを見て……とやっていると、あっという間に日付が変わってしまいます。
「ああ…今日は何もできなかった」
で一日が終わっていないでしょうか?
実は、この繰り返しが、9割の人たちの行動パターンです。決意はしたものの何も変わらず、日常の延長が続いていきます。
これでは残念ながら強運にはなりません。
ほんの一歩でいいのです。今すぐ自分の「夢」を決め、それを書き出し、最初の一歩を踏み出しましょう。
振り返れば、私の強運への第一歩は、社会人になっても土日の家庭教師アルバイトを続けていたことと、毎日、貯金通帳を眺めて、家計簿をつけていたことです。
そんな些細なことで構いません。「夢」に向かって何でもいいので、すぐに行動を始めることが大事なのです。
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