本記事は、安田正氏の著書『超一流の強運力』(ポプラ社)の中から一部を抜粋・編集しています

悩んだら、成長曲線を意識する

成長,曲線
(画像=PIXTA)

行動を始めても、実際のところ、最初の半年間は実感を得られないことのほうが多いでしょう。努力しているのに進んでいる実感がゼロ、もしくは進んだり戻ったりを繰り返す感じです。

すると、「こんなことをしていて意味があるのか」「本当にゴールに近づいているのか」という思いが湧いてきて、挫折しやすくなってしまいます。

そのようなときに思い出してほしいのが「成長曲線」です。

下の図は、夢への成長曲線を表したものですが、そこにあるように、ほとんど成長していないような時期が長らく続き、半年から一年経ったある時点を境に一気に上がります。

4-1
(画像=『超一流の強運力』より)

これは売上なども同じです。私のビジネスでも、何度もこの成長曲線を経験してきました。

そして、このほとんど成長の実感が得られない最初の時期に、みんな諦めてしまうのです。

その気持ちはよくわかります。毎日何かしらやっているのに全く変化を感じられなかったり、あるいは時にマイナスになってしまったら、努力している分、本当に気持ちが萎えてしまうことでしょう。

しかし、これは「夢」へ近づくためには必ずみんなが通る道です。

この期間は、決して無駄な時間ではありません。実は、ここで運を貯めているのです。私はそう考えます。

貯めていればいるほど、後々大きな運がやってきます。

逆に、努力してすぐに結果のようなものが出たとしても、それは強運といえるほどの運ではありません。

成長曲線の急カーブがやってくるタイミングは人によって早い、遅いがあります。なぜなら、人それぞれの創意工夫、改善の数によるからです。このことも知っておくと、かなり気持ちを安定させることができます。

継続していれば、必ず変化の兆しは現れます。

それを励みに、強運へ一歩一歩近づいていってください。

強運ポイント

最初の兆しは「半年」が目安。
そこまでは成長の実感がないものだと心得ておく。

超一流の強運力
安田正(やすだ・ただし)
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。1990 年法人向け研修会社パンネーションズを起業。現在は英語、ロジカル・コミュニケーション®、プレゼンテーション、対人対応コーチング、交渉などのビジネスコミュニケーションの領域で講師、コンサルタントとして活躍している。大手企業を中心に研修やコンサルティングを行っており、多くの役員との交流がある。東京大学、早稲田大学、京都大学、一橋大学などでも教鞭をとる。主な著作に『英語は「インド式」で学べ!』(ダイヤモンド社)、『できる人は必ず持っている一流の気くばり力』(三笠書房)、シリーズ累計89万部を超えた『超一流の雑談力』(文響社)などがあり、ベストセラーを連続して世に送り出している。
●安田正オフィシャルファンサイト「安田正.com」http://yasudatadashi.com/

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