2021年2月16日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

現在、長期金利の上昇や株高、コロナワクチン接種の開始などによる世界経済の上向き傾向、そういったものを考えると全体的にドルを買いやすい状況となっている。また先週、米ドル/円は105円台から下落し、一瞬104.50円を割ったが、すぐにまた105.50円を超えてきた。よって、流れは完全にドル高に向いていると思われる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは104.20~106.20円。今週は揉み合いつつも、ドルが上を目指す展開を想定している。米ドル/円日足チャートをみると、1月6日の安値である102.59円と1月27日の安値である103.55円を結んだサポートラインが引けるが、高値側でもちょうど平行線が引ける。そのチャネルラインのなかで、直近高値である105.76円が上側のラインで天井を打って崩れたものの、そのあとの2月10日(水)の安値では、サポートラインに届かないまま跳ね返した。また本日16日(火)のローソク足をまっすぐに伸ばすと、ちょうど106.20円付近に当たる。そのため、予想レンジ上値に設定した。具体的には104円台後半や105円台前半で買いから入り、106.00円付近や106.20円付近での利食いを目指したい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。