日経平均   28,608.59 円 ▼ 909.75 円
≪東証一部≫
売買高    12億8,914万株
売買代金  2兆9567億6900万円
値上り銘柄数 169 銘柄
値下り銘柄数 1,989 銘柄
騰落レシオ(25日) 88.55 %
為替 1ドル=108.90 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

今度は特に理由のないなかで大暴落!!

米国株安、特にナスダック指数が大幅安となったことを受けて、ハイテク銘柄などを中心に売り先行となった。寄り付きからの売りが一巡となったあとに先物にまとまった売りが出たことをきっかけに売りが売りを呼ぶような展開となって、大きく下落、29,000円や28,800円の節目を割り込むと機械的な売りも嵩んで下げ幅を拡大、大幅安となった。

昼の時間帯も後場からの日銀買いも期待できないという雰囲気で手仕舞い売りが嵩み、後場に入ってからもさらに下値を試す動きとなった。さすがに28,500円の節目を意識し、日経平均が1,000円安を意識するところでは下げ渋り、買戻しも入ったが戻りの鈍さを嫌気しては売られるという状況で底値圏での保ち合いとなった。最後まで買い急ぐ動きもなく安値圏で引けた。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を押し下げる場面が多く、節目節目で機械的な売りが嵩んで指数を下押す要因となった。

米国の金利上昇を懸念して手仕舞い売りを急ぐ展開となった。寄り付きの売りが一巡となった後にまとまった売りが出たことで売りが売りを呼ぶ展開となり、いったん下向きに動き出すと一気に動くということなのだろう。上値の節目から一転して下値の節目を試す展開となったが、ここで底堅さを確認して戻りを試す動きとなるのだと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
一気に移動平均線や基準線、下値の節目とみられる水準を割り込んだ。28,500円水準では底堅さも見られ、反転すると思われるが、買い戻し一巡となったものから売られるということには変わりないのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

特に材料があるということでもなく上値を試し、特段大きく下落する理由がないにも関わらず一気に下値を試す動きになるということで乱高下となっている。指数の動きが異様に大きいという感じでもあるが、それだけ疑心暗鬼、バブル相場ということだと思う。

今朝の新聞で報じられていた日経平均の見直しなども波乱要因となりそうだ。指数に影響の大きな銘柄が売られる要因になりかねず、当面は買い上がり難い相場が続くということだろう。昨日の今日で3万円を付けないということも改めて売要因となりそうだ。

ここで空売りが積み上がれば良いのだが、逆に押し目買いなどと勘違いして塩漬け株が増えるようであれば、さらに下値を試すことになりそうだ。それでも、まだ28,500円~29,500円の保ち合いが続いていると見ておいて良いと思う。

そんななかでも小型銘柄の中には値持ちの良いものも見られ、売られすぎ銘柄などは大きく下げていないものが多い。ここから戻りを試す際に塩漬けとなっていないような売られすぎ銘柄が注目されるだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。